フランス1部ストラスブールMF鈴木唯人(21)は、16日のアジャクシオ戦で後半30分から加入後初出場してデビュー弾を決めたことについて、地元紙に「爆破的なイン(途中出場)」と評価された。17日付フランス紙レキップは、チームの現状を踏まえて「ストラスブールのブースト、鈴木」と報じた。

チームの残留争いに貢献したとして「シャイな鈴木唯人は、メイノー(ストラスブールの本拠地)の駐車場で(年齢的に)彼の父親になり得た川島永嗣(40)に付き添われて歩いていた。川島は、しばしばストラスブールの日本食レストランに鈴木を連れて行っている」と伝え、昨冬の移籍市場で「清水エスパルスからレンタル移籍をした鈴木はすぐに順応しすでに少しフランスを話す」とした。

また「トップでプレーをした日本人は、試合を爆破させ、フェイントを交えた単独の敵地侵入の末、左足のシュートで3ゴール目を決めた(89分)」と伝えた。

ストラスブールの人事部長ロイック・デジレ氏は、同紙に「我々は、ユースの試合で9月と11月に彼を視察した。ハイレベルのヨーロッパのチームとの対戦で彼をジャッジした。彼は鎌田大地を思わせた」と話している。

アントネッティ監督もまた、鈴木を高く評価。「彼(鈴木)を先発させるかどうか迷いさえした。彼には才能と多くの技術的クオリティーがある。しかし彼はまだ身体的にがっしりとしなければならないし、ヨーロッパサッカーのリズムに適応しなければならない」と同監督は打ち明けている。

同紙は「デリケートなシーズン終盤において、鈴木は自分の意見を述べる資格があることを証明した」と締めくくっている。(松本愛香通信員)