東京五輪でも活躍したレアル・マドリードのスペイン代表FWマルコ・アセンシオ(27)が、移籍金なしでのフランス1部パリ・サンジェルマン移籍へ向け、パリSG側と交渉を進めていると、ESPN電子版が報じた。

今夏にレアルとの契約が切れるアセンシオは、Rマドリードから条件の良い契約更新オファーを受けた。だが今季、わずか15試合の先発にとどまっており、起用法に不満を抱え、移籍を決意したもようだ。

ESPNによると、ここ数カ月、アストンビラ、ユベントス、ACミランもアセンシオに興味を示している。だが現在、最も魅力的なオファーはパリSGのものだという。

アセンシオの代理人ジョルジュ・メンデス氏とパリSGの編成を担当するアドバイザー、ルイス・カンポス氏は良好な関係を築いており、交渉は前向きに進んでいきそうだ。

パリSGは今夏、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが退団し、クリストフ・ガルティエ監督も退任する可能性が高い。そのタイミングでチームの大改革を計画しているとみられる。

またパリSGはネイマールとの決別を望んでおり、キリアン・エムバペと攻撃でコンビを組むFWを探していると、関係者は語っているという。その結果、アセンシオが魅力的な選択肢として浮上した。27歳という年齢で、キャリアの最良の時期を前にして、しかもフリーエージェントとして獲得できるからだ。

経済的な側面以上に、アセンシオはマドリードでの自分の役割(出場時間)が来季も変わらないことを理解している。それゆえ本拠地サンティアゴ・ベルナベウを去ることを決断したもようだ。