【サンセバスチャン(スペイン)=高橋智行通信員】

日本代表MF久保建英(21)が所属するレアル・ソシエダードは最終節を勝利で飾った。この日が22歳の誕生日だった久保は先発し、後半27分までプレー。スペインリーグでの日本人初のシーズン2ケタ得点はならなかったが、存在感を放った。Rソシエダードはシーズン最多30勝に到達した。

Rソシエダードのアルグアシル監督は試合後、今季を振り返った。

-素晴らしい結果を残した今季の評価について

「私はここに座ってから、決して目標について語ることはなく、死ぬ気で私についてきてくれたチームが常に示してきたと思われる在り方や振る舞いについて語ってきた。監督は選手やスタッフがいなければ何者でもない。この功績は私と一緒になって懸命に働いてくれたスタッフ、そしてまるで家族のように必死に取り組んでくれた選手たちのおかげだ。なぜなら私はその中の何人かと6年や8年も一緒にいるからね」

 

-Rソシエダード監督就任時、欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場の目標があったか

「目標はサポーターがチームに満足してスタジアムから帰ることだったが、我々はほとんどの試合でそれを達成してきたし、そのことに私は誇りを感じている」

 

-チームがクラブ史上のシーズン最多となる30勝を達成したことについて

「30勝はリーグチャンピオンになることや、4季連続で欧州カップ戦に出場することと同じようにすごいことだ。しかし我々はすでに、クラブ史上唯一となる5季連続で欧州カップ戦に参加することを考えている。対戦相手のレベルや欧州CLで戦うことを考えると簡単ではないだろうが、我々はそれに挑戦するつもりだ」

-欧州CL出場権獲得によりチームプランに何らかの変化があるか

「我々は全ての大会の全試合でベストを尽くすつもりなので、何も変わらない。今後、もっと強い相手と対戦することになるが、求められるレベルは同じだよ。なぜなら自分たちが成し遂げたことを達成するために、マンチェスター・ユナイテッドのように有名ではないにしても、自分たちにとってそれと同じように重要性を持つ、カサレガスやベセリル(※過去に国王杯で対戦したカテゴリーが下のクラブ)が相手でも限界までプレーしてきたからね」

-久保について

「我々はタケに満足しているし、とても誇りに思っている。素晴らしいシーズンを過ごしたが、とても若いし多くの才能を備えているので、もっともっとやることができる。私はただ感謝しているが、いつも言っているように、タケが今季のような活躍をするためには、彼を取り巻く環境が整っている必要があるし、彼は今季、環境にとても恵まれていた」