韓国代表のクリンスマン監督(58)が5日、同国内で開催されるペルー戦(16日、釜山)、エルサルバドル戦(20日、大田)のメンバー23人を発表した。

サプライズ人選があり、現在八百長による収賄疑惑があり、中国で身柄を拘束されている中国リーグ山東泰山所属のMF孫準浩(ソン・ジュノ=31)がメンバー入りした。

クリンスマン監督は「心が痛む。持続的に韓国サッカー協会として彼を助けたい」と話した。孫は現在、3週間以上も中国で拘束されており、その間、トレーニングはできていないと思われる。それでも同監督は「3月のコロンビア戦、ウルグアイ戦で彼が見せてくれたパフォーマンスは素晴らしい。精神的、肉体的なことはどんな状態なのかは分からない。彼がいち早く、わが家に戻れるように神様に祈り、助けながら最善を尽くすことが我々の仕事です」と言い切った。

所属する山東泰山が複数の試合で八百長をした疑いがあり、現在他の選手やコーチングスタッフら複数人が拘束されている。孫もそれに関わり、賄賂を受け取った疑いがあり、先月12日から拘束された。しかし孫の代理人らは「孫はお金を一切、受け取っていない」と一貫して否定し続けている。

中国の一部メディアでは「孫は気づかないまま、八百長に巻き込まれた可能性がある」との報道があり「近日中には釈放されて韓国に帰国するのでは」との見方もある。

まだ孫の去就はハッキリしない。それでもクリンスマン監督は「孫は気づいてないかもしれないけれど、我々は継続して助けのアクションを起こしているし、100%サポートしていることを孫にも伝えたい」と続けた。韓国代表は12日に釜山に集合するが、孫が合流できるかは不明だ。