4日に突如、レアル・マドリード退団を発表した元フランス代表FWベンゼマ(35)が「Rマドリードで引退したかったが、人生は時に新たなチャンスを与えてくれる」と別れを告げた。

レアル・マドリードが6日、元フランス代表FWベンゼマ(35)の退団セレモニーを実施した。そのもようをスペイン紙アス電子版が同日、伝えている。

退団セレモニーにはアンチェロッティ監督、クルトワ、モドリッチ、ルーカス・バスケス、ナチョのチームメイト、ロベルト・カルロス、ラウール、アルベロアといったクラブのレジェンドなどが出席した。

まずベンゼマの功績を讃える在籍14年間のハイライト映像が流れた後、フロレンティーノ・ペレス会長が感謝を伝え、最後にベンゼマが惜別のメッセージを発した。

「さまざまな感情がある中で話すのは難しいが、レアル・マドリードとチームメイトに感謝しているよ。僕の人生における良い道だった。少年の頃の夢を叶えることができたのは会長のおかげだよ。僕がまだ21歳の時、実家に来てくれたんだけど、会長に会った時、ジダンやロナウドをRマドリードに連れて来た人だと思ったんだ。Rマドリードを忘れることは決してないだろう。そんなことは不可能だからね。Rマドリードは世界一のクラブだけど、僕は今日ここから去り、新たな物語を迎える瞬間がやって来た」と話した。

続けて、「最初から僕に信頼を寄せてくれた監督にも感謝している。多くのことを学んできた。今日は自分のクラブを去るので少し悲しい日だ。Rマドリードと契約し、ここで引退したかったが、人生は時に新たなチャンスを与えてくれるものであり、それを家族と一緒に決断した。僕はずっとRマドリードサポーターであり続けるだろう。またいつも力を与えてくれたサポーターにも感謝しているよ。みんな、本当にありがとう。1、2、3、アラ、マドリード!」とこれまでにお世話になった全ての人たちにお礼を述べていた。

ベンゼマの加入は21歳の時の09年夏。それ以降、長年に渡って活躍し、公式戦648試合に出場してクラブ史上2番目となる354得点し、クラブ最多25タイトル獲得というという素晴らしい成績を残し、14年間のRマドリードでのキャリアに終止符を打った。この後、アル・イテハド(サウジアラビア)加入が決定的となっている。(高橋智行通信員)