サッカープレミアリーグのエバートンは15日、同クラブが米投資会社777パートナーズに売却されたことを発表した。

売却額は5億5000万ポンド(約1034億円)超と報じられており、同社は前オーナーのファラド・モシリ氏からクラブを引き継ぐことになる。

マイアミを拠点とする777パートナーズは、英国系イラン人の億万長者であるモシリ氏が保有するクラブの株式94・1%を取得する契約を結んだという。プレミアリーグとイングランド協会(FA)に承認されしだい、クラブ売却が正式に成立する。

777パートナーズの創設者でありマネージング・パートナーのジョシュ・ワンダー氏は、「クラブの責任者としてエバートン・ファミリーの一員となる機会をいただき、その誇り高き伝統と価値観の上に立つことができるのは本当に光栄なことです」とコメントした。

777パートナーズはジェノア(イタリア)、スタンダール(ベルギー)、バスコダガマ(ブラジル)、ヘルタ(ドイツ)など多くのクラブを傘下に収めており、セビリア(スペイン)やメルボルン・ビクトリー(オーストラリア)にも出資している。

アーセナルの元株主であるモシリ氏は、16年に初めてエバートンの株式49.9%を購入。22年1月までに1億ポンドを出資し、持ち株比率を94・1%まで高めた。

しかし、モシリ氏のオーナー就任以来、チーム作りのために移籍金約7億5000万ユーロ(約1160億円)を費やしたにもかかわらず、エバートンは上位から滑り落ち、ここ数シーズンは残留争いを繰り広げてきた。