【マドリード17日=高橋智行通信員】日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダードは敵地でレアル・マドリードに敗戦した。久保は先制点を演出するなど存在感を放ったが、逆転負けを喫した。

試合後、イマノル・アルグアシル監督が会見に出席。試合を振り返り「勝てなかったが、互角に渡り合うことができた。素晴らしい試合をしたが、十分ではなかった」と、押している時間もあった90分についてコメント。「試合へのアプローチはいつも通り明確かつ勇敢なものだった。両方のペナルティーエリアでチャンスがあったので、試合はサポーターにとっては非常におもしろいものだったが、おそらく自陣エリアで危険な状況を目の当たりにした監督にとってはそうではないと思う。レアル・マドリードを打ち負かすのは簡単なことではない」と続けた。

先制点を演出しただけでなく幻のミドル弾を放つなど、この日もエース級のはたらきを見せた久保。指揮官は背番号14について「対戦相手や状況次第だが、サイドで常にチームメートととてもうまく連携している。タケには多くの才能やクオリティーがある」と、質の高さを認めた。一方で「さらに向上したいと思っているので、今、彼のレベルについて言い表すつもりはない。しかし私は常々言っているが、彼があのレベルを発揮しているのは、ラ・レアルで非常に恵まれた環境にいるからだ」とも。優れた仲間との信頼関係が、久保のパフォーマンスを引き出しているとの見方を語った。