【サンセバスチャン(スペイン)高橋智行通信員】バルセロナが後半アディショナルタイムの決勝点でレアル・ソシエダードを1-0と退けた。

それでもバルセロナにとって、久保建英のプレーは脅威的だったようだ。

前半3分にCKからキッカーとしてミケル・メリーノのシュートを演出。後半も時折攻撃に絡み、9分に右サイドからのマイナスのパスでブライス・メンデスの決定機をお膳立てする。さらにその1分後、今度は自らDF裏に走り込み、いいタイミングでボレーシュートを放つもオフサイドだった。

シャビ監督は試合後の会見で、久保についてあらためて賛辞を送った。

主な内容は以下の通り。

-試合について

「今日は先週とは反対の印象を持っている。我々は先週、とてもいいプレーをしたので勝利に値すると言ったが、今日は完全にその逆だったよ。正直言ってラ・レアルは今日、より良い結果に値したと思う。我々はいいプレーができず、ボールをあまり持てず、特に前半はインテンシティが足りなかった。今日は自分たちのプレーについて自己批判する必要がある。先週はとてもいいプレーだったが、今日はインテンシティが足りなかった。最初の20分から25分は受け入れられるものではなかった」

-前半の悪い出来を受けてのハーフタイムの指示について

「前半見たものが許容できなかったので、ハーフタイムに疲れている選手がいるかをたずねると、いないと答えたので、もっと激しく戦う必要はあるいうことを伝えたんだ。ラ・レアルはそれを我々よりもやっていた。我々はチャンスをほとんど作れなかったし、快適にプレーできなかった。でもこれは本当に重要な勝利だ」

-久保の印象について

「私にとってタケはワールドクラスの選手だ。ボールを持っている時だけでなく持っていない時、そして我々のプレスのかいくぐり方など、目を見張るものがあったと思う。そしてレアル・ソシエダードは本当に素晴らしいチームだと思うし、イマノルは偉大な監督だ。今日、彼らはそれを証明してみせた。我々はリーグ戦で勝てるチームがほとんどないピッチで勝点3を獲得したんだ。タケは私にとって並外れた選手だよ」