【サンセバスチャン=高橋智行通信員】レアル・ソシエダードFW久保建英(22)が、スペイン初タイトルの夢をかなえられなかった。

アジアカップからの復帰後、公式戦6試合連続で先発出場を果たした久保は、いつも通り4-3-3の右ウイングでプレーした。

5戦連続フル出場中でフィジカルコンディションが懸念された中、相手が5バックで守備ラインを低い位置に敷いたため、突破にてこずりながらも得意のドリブルを武器にチャンスメークを図るが、ラストパスの局面で味方との連携がうまくいかなかった。

そんな中でも前半終了間際に鮮やかなスルーパス。それを受けたスビメンディのクロスがライージョの手に当たりPKの笛。しかしキッカーを務めたブライス・メンデスのシュートはGKに止められた。

開始早々に失点したことで1点を追う展開となった後半、久保は前半同様、右サイドから積極的に仕掛けていき、左足で放ったシュートはDFにブロックされた。

しかし26分、久保のパスを受けたブライス・メンデスが前線にスルーパス。これをオヤルサバルが決め、試合を振り出しに戻した。

久保はその後も右サイドを起点にドリブルやクロス、CKでチャンスシーンを演出しにいくが、得点には至らず、後半が終了した。

久保は延長前半開始後、相手に蹴られて右足を痛めたが、交代することなくプレーを続行。そして5分に右サイドから正確なクロスを入れ、ミケル・メリーノがファーポストでヘディングシュートを放つが、惜しくもゴールライン上でサムエル・コスタにクリアされた。

100分以上戦い抜き、チームのチャンスを何度も作った久保はその後、14分に疲労困憊(こんぱい)の状態でサディクと交代し、大きな拍手を受けながらピッチを去った。

その後、PK戦でマジョルカに敗れたため、スペインでの初タイトルは視野に捉えながら届かなかった。