【1日(日本時間2日)ロンドン=浜野裕樹通信員】レアル・マドリード(スペイン)がドルトムント(ドイツ)を2-0で下し、2季ぶりで大会最多を更新する15度目の優勝を果たした。今季ドルトムントから移籍してきたイングランド代表MFジュード・ベリンガム(20)は古巣を相手に2点目のゴールをアシスト。スペインリーグ優勝と年間最優秀選手に続き、欧州王者にも輝いた。
ベリンガムはウェンブリーの上空を彩る花火を見上げながら、涙を流した。「このような試合でプレーするのが夢だった。言葉にできない。人生で最高の夜だ。パーフェクトなシーズンという意味では、上位に入るはずだし、これ以上の夢はない」。スタジアムに駆けつけた両親、弟をピッチに招き入れ、抱き合った。
移籍1年目でジダンが背負った「5」をつけ、今季は大きく飛躍した。公式戦42試合に出場し、23得点13アシストを記録。スペインリーグ優勝と年間MVP、スペイン・スーパー杯も制し、さらに欧州CLという最高の栄誉も手にした。この日もトップ下に入り、高い技術にフィジカル、戦術眼を披露。そして後半38分、相手選手の横パスが足元へ届く。すぐさま左サイドのビニシウスへパスを送り、追加点を演出した。
ドルトムントで3シーズン過ごした。恩義ある古巣との決勝戦は心を熱くするものだった。「今いるクラブは特別だ。だが昔いたクラブも同じだ。彼らなくして不可能だった。クラブが僕にしてくれたことには常に感謝しているし、尊敬の念を忘れない」。
敵将のテルジッチ監督からはこう祝福された。「彼がクラブを去る時に、私はハーランドに言ったことと同じ言葉を口にした。私は君の監督だったことを誇らしく思うよ、と。この成功を収めるために彼ら家族が何をしてきたかよく知っている。おめでとう、ジュード」。20歳にして、ベリンガムは王になった。
◆賞金 大会総額は昨季を同じ20億3000万ユーロ(約3451億円)。総額の55%は成績に応じた賞金として分配され、優勝は2000万ユーロ(約34億円)。そこへ1次リーグの結果に基づくボーナスや分配金などが加算される。昨季王者のマンチェスターCは約8000万ユーロ(約136億円)を手にしたと言われており、今回のRマドリードも同等の額になるもよう。
◆来季の欧州CL 来季から出場チーム数が現行の32から36に拡大。1次リーグ(リーグフェーズ=LF)は異なる8チームと、ホームとアウェーで4試合ずつ計8試合行う。8位以内が16強による決勝トーナメント(T)に進出。9~24位は決勝Tプレーオフへ。25~36位は敗退となる。9月からのLFの対戦相手は抽選で決定。36チームが9チームずつ4つのポットに分けられ、第1ポットは23-24年優勝のRマドリードとUEFAランキング上位8チーム。各ポットから2チームずつ抽選で選ばれ、1チームとホームで、もう1チームとアウェーで対戦する。決勝Tプレーオフはホームアンドアウェー方式で勝者が16強進出。25年3月に始まる決勝Tは従来通りで、決勝は同5月31日にミュンヘンで行われる。
◆浜野裕樹(はまの・ゆうき)1988年(昭63)7月4日生まれ、横浜市出身。日体大卒、ケルン体育大に留学。14年サッカーW杯優勝のドイツ代表を支えた分析グループ「チーム・ケルン」の一員。UEFA・A級ライセンスを保持する指導者でドイツ生活12年目。

