スペインリーグは21日、マイアミ(アメリカ)で12月に予定していた第17節のビリャレアル対バルセロナの開催中止を正式発表した。

スペインリーグのハビエル・テバス会長は以前よりアメリカ市場の重要性を強く訴え、同国での開催に向けて積極的に動いてきた。そして欧州サッカー連盟(UEFA)の承認を得たことにより、スペインリーグ史上初となる国外開催が12月20日にマイアミのハードロック・スタジアムで行われることを今月8日に発表した。

しかし、この計画は明るみになった時から、当事者以外のクラブへの相談や連絡がなかったことで、レアル・マドリードを筆頭に多くのクラブ、選手、サポーターなどに激しい批判を受けてきた。そして先週末に開催されたスペインリーグ第9節の全試合で、選手たちがキックオフから15秒間、プレーせずに停止するという抗議活動を実施する事態にまで発展した。

このような状況を受け、スペインリーグは21日に、マイアミ開催のプロモーターと協議した結果、スペイン国内でここ数週間発生している不透明な状況を理由に、プロモーターが開催取り止めを決定したことを発表した。

スペインリーグはその際、「スペインサッカーの国際化に向けて、歴史的かつ比類なき機会となるはずだったこのプロジェクトが実現できなくなったことは誠に遺憾に思います」と伝えた。

さらに「プレミアリーグや欧州チャンピオンズリーグなどのリーグや大会がその影響力や収益力を高め続けるなど、グローバルな競争が激化する中、このような取り組みはスペインサッカーの持続可能性と成長を確固たるものにするために不可欠です。こうした機会を放棄することは、新たな収入の創出が妨げられ、クラブの投資や競争力を制限し、国内のサッカー界全体の国際的な存在感を低下させることになります」などと訴え、今回の国外開催中止は将来に向けて大きな損失になることを強調した。(高橋智行通信員)