◆22日の注目競技

 男子マラソン ◆出場日本人選手

 佐藤敦之(中国電力)前田和浩(九電工)藤原新(JR東日本)入船敏(カネボウ)清水将也(旭化成)

 今回のレースはアップダウンの少ない1周10キロの周回コースで行われます。天候にもよりますが気温はそれほど上がらないと思うので、周回という特性から、おそらくエチオピア、ケニアを中心とした外国勢が最初から飛ばす、早い展開になるでしょう。

 日本勢はこれについていかなければならない。注目は佐藤と前田です。佐藤は7月の札幌ハーフマラソンを62分台で走れているので、順調に調整できているようです。どんなレース展開になってもついていけますし、スピードも持っているので期待したい。北京五輪は76位という不本意な結果でした。今回はその悔しさを晴らしてくれると思います。

 前田はこの世界陸上がマラソン2回目。前回の大阪大会ではトラック(1万メートル)の代表として出場しています。マラソンの怖さを知らないので守りに入らず、持ち味のスピードを生かして果敢な勝負を挑んでもらいたい。25キロ付近まで先頭集団についていければ、いい結果につながるのではないでしょうか。

 藤原、入船、清水は、早いペースでの展開となると厳しいレースになるでしょう。ですが3選手とも当然、走力はありますし、しっかり練習も積んできています。前半は耐えて、後半に向けてどれだけの力を残せるか。特に藤原は期待の新星ですので、若さで立ち向かってほしい。3人にはねばり強い走りを期待したいです。

 北京五輪の日本人最高位は、尾方剛(中国電力)の13位で入賞はなしでした。今回も厳しい戦いが予想されますが、ロンドン五輪に向けて、できれば2人、最低でも1人は8位以内に入ってもらいたいと思います。(TBS世界陸上マラソン解説・瀬古利彦)■TBS

 22日の放送予定14:00~15:54

 21日ハイライト、いよいよ男子マラソン17:45~21:14

 男子マラソン23:50~28:20

 今日の見どころ、男子棒高跳び決勝、女子5000メートル決勝、男子4×100メートルリレー決勝ほか