日本勢の4大会連続決勝進出はならなかった。

 今年の日本選手権覇者・荻田大樹(27=ミズノ)は5メートル40と同55を1回でクリア。同65も2回目で成功したが、決勝に自動進出できる5メートル70は3回とも失敗した。荻田は「決勝へ行くという強い気持ちでいたのでがっかり。世界で戦うには力が足りなかった」と視線を落とした。

 また、前回モスクワ大会6位入賞の山本聖途(23=トヨタ自動車)も5メートル65を最後の3回目にクリアしたが、同70はバーを落とした。山本は「決勝に行きたかったが、自分なりの力をすべて出し切った結果。来年につなげられるよう頑張りたい」と、言葉に悔しさをにじませた。

 決勝に自動進出できる5メートル70を、16人がクリアするハイレベルの予選だった。荻田は5メートル70、山本は5メートル75が自己ベストで、ともに本来の力を発揮していれば予選の壁は突破できた。大舞台で力を発揮できず、調整の難しさを感じさせた。