陸上の桐生祥秀(21=東洋大)は向かい風0・2メートルの10秒18で6着だった。

 エントリーは桐生を除き8人中7人が自己記録9秒台と強敵そろい。日本人初の9秒台を期待された桐生は苦手のスタートでやや出遅れ、後半も本来の伸びに欠いた。

 桐生は「タイムは気にしてなかった。トップの4人はちょっと抜けていた。もっと力を付けないといけないと思った」と振り返った。それでも収穫もあった。「こういうメンバーで走っても最後まで力まずいけた」とうなずいた。日本選手権に向けては「応援してくださる皆さんの前でいい走りをしたい」と語った。

 夢の9秒台への手応えについては「条件が整ったら出そうですし、どんな人と走っても(10秒)0、1台が出ているので、進化していると思います」と話した。

 3度目のダイヤモンドリーグ。初挑戦だった13年は10秒55。今年5月のダイヤモンドリーグ上海大会は人生初となるフライングによる失格だった。「しっかり走れてよかった」と笑った。