4日(日本時間5日未明)に開幕する世界選手権で現役を引退するウサイン・ボルト(ジャマイカ)が1日、開催地のロンドンで記者会見し「間違いなく俺が今も一番速い」と最後の舞台に自信をのぞかせた。

 会見には世界各国から多数の報道陣が詰め掛けた。100メートルと200メートルの世界記録を持ち、五輪で両種目を3連覇したボルトは帽子にTシャツのカジュアルな装い。今季の最高タイムは9秒95とやや物足りないが「何度もこの舞台に立ってきた。準備はできている」と強調した。

 21日で31歳となるボルト選手は、4連覇中の200メートルを回避し、100メートルで大会単独最多となる4度目の優勝と、400メートルリレーでの5連覇を狙う。「生きる伝説」を目指し、数々の偉業を成し遂げてきた王者は「ゴールにたどり着いた。自分自身を誇りに思っている」と笑顔で答えた。

 最後には両親から今大会で履く金と紫に彩られたスパイクを贈られ、おなじみの弓を引くポーズも披露した。100メートル決勝は5日(日本時間6日早朝)。競技人生を締めくくるレースへ「100%の自信がある」と語った。