男子400メートルリレー予選1組で、京都・洛南高(和田遼、宮本大輔、井本佳伸、平賀健太郎)が高校新記録の39秒57で2位に入った。5レーンの洛南は、洛南高OBの桐生祥秀が率いる6レーンの東洋大と真っ向勝負を展開。1着の東洋大に続く2着で、5年ぶりに高校記録を更新した。

 1走和田が好スタートを切ると、2走は100メートルでインターハイを連覇した宮本。自己ベスト10秒23の高校王者は大学、社会人を相手に差をつめる激走。3走井本は、東洋大3走の桐生に必死で食らいついた。2番手でバトンを受けたアンカー平賀は2着を死守し、ゴールに飛び込んだ。

 従来の高校記録は、桐生が洛南高2年時の12年11月に樹立した39秒64だった。5年かけて後輩たちが「ジェット桐生」らの記録を更新。メンバーの力を結集した新記録に、宮本は「バトンパスは完璧ではなかったが、記録を超えることができてよかった」と笑顔を見せた。

 桐生も指導した洛南高の柴田監督は「記録を出そうと思って、狙いすましてきた。桐生が走っているその中で、記録を出せたらどれだけいいだろう、と思っていた。(5年前に)39秒64が出た時に、これを超えるチームが出ることがあるのかと思ったが、リレーをしっかりやってきた結果」と納得の表情。高校総体は最近6年で総合優勝5度の同監督は「これが天井(最高の記録)かというと、そうでもない気がする。ここまで高校生でもできるんだ、という自負もあります」と話していた。

 同決勝は28日に行われる。