陸上男子の桐生祥秀(21=東洋大)が20年東京五輪1000日前の誓いを立てた。28日、横浜市内で行われた日本選手権リレーの男子400メートルリレー決勝で東洋大を39秒47の準優勝に導いた後「今の自己ベスト9秒98を出せば、決勝進出は夢ではない。強くなりたい」と決意を語った。

 10秒01を出した京都・洛南高3年時の13年4月29日から、今年9月9日の9秒98まで1594日の時を費やしただけに「あっという間だろうなと思います」。男子100メートルは日本歴代10傑のうち6人は今季誕生と群雄割拠の時代。「少しでも練習をサボったら、負けてしまう」と表情を引き締めた。

 これが東洋大として出場する最後のレースだった。入学当初は東洋大の土江コーチと衝突するなど「このユニホームを着たくない」と思った時期もあったという。しかし、最後は「誇りに思っている」と感慨に浸った。日本人で五輪同種目決勝に進んだのは、32年ロサンゼルス五輪の吉岡隆徳のみ。次のステージに進み、日本人2人目のファイナリストを目指す。