来年の東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)に出場する青学大の原晋監督(50)が30日、未来への提言をした。今回から手袋とハチマキへの校名、ロゴの掲出が制限されることに異議を唱えるのは、今後の陸上界を見据えてのこと。「どうしたら優秀な若者が陸上界に入るか、未来志向の考えを持たないと」と指摘した。

 関東学連の中島競技審判委員長からは「駅伝スタイルの模範にならなければならない」と日本陸連の規則に沿うよう説明されたというが「スタンダードが違う」といい、強い口調で続けた。「全国高校駅伝はどうするのか。高校名やスローガンの入る手袋やハチマキが禁止されたら、高校生も喜ばない」。チームの思いが詰まったスローガンも母校の名も描けない、無機質な姿では魅力はなくなり、競技人口の減少を危惧する。「なぜ身内から制限されるのか」と首をかしげた。

 10日の会議で説明を受けたが、議論の場がなく、29日の区間エントリー発表の場で、報道陣を通じて世論に問い掛けた。集客面から新国立競技場は東京五輪後、球技専用となることに象徴されるように「PR材料を捨て、一般ファン層に普及させる発想がないと発展はない」。信念があるから声を上げた。【上田悠太】