今年で5回目を迎える静岡マラソン2018(日刊スポーツなど主催=午前8時20分、静岡市役所前発~JR清水駅東口着)が、4日に開催される。18人がエントリーした「陸連登録学生男子」には、北海道大医学部6年の土橋晋也が名を連ねた。「走る理由」を聞いた。
医師の卵が、学生最後のマラソンに挑む。土橋の目標は、「陸連登録学生男子の部」優勝と2時間20分切りだ。自己ベストは、2016年福岡国際マラソンで記録した2時間21分37秒。「静岡マラソンにはずっと出場したいと思っていました」と言い、有終の美を飾る決意だ。
高校では、トラック長距離が専門だったが、スピードのない自分が生き残る道を模索した結果、北海道大医学部に入学後、マラソン挑戦を決断した。道内の真駒内マラソンで14年、16年と2度優勝を果たすなど、計14度の完走。着実に実力を伸ばした。「選択は正しかったと思います」。
正しい選択を模索するのは、勉学でも同様だ。北海道大には先に工学部で入学していたが、約1カ月で退学。足のケガが転機になり、「これを治せるようになりたい。スポーツ選手の手助けをしたい」と思い、医師を志した。その後、2年間の浪人生活を経て、医学部に再入学。医療系学生の陸上部ではなく、よりレベルの高い全学部の陸上部に所属した。週1度の部練習では1000メートル×7本、400メートル×15本。それに加え、30キロ走の自主練習を重ねた。必ずトータルで50キロ以上走る日を毎週設けてきた。「他の選手と比べたら練習回数は少ないですが、1回でスピードもスタミナもつけるようにしました」。
静岡マラソンの準備をしつつ、2月10、11日には医師国家試験を受験した。勉強に追われる中、朝5時に起床。20キロ以上を走った後、10時間以上机に向かった。「周囲からはベストの状態ではないと思われていますが、結果を出してびっくりさせたいです」。
試験に合格すれば、4月から医師になる。志望は整形外科医。卒業後も競技を続け、最強の医師ランナーを目指す。【古地真隆】
◆土橋晋也(どばし・しんや)1991年(平3)6月13日、愛媛県新居浜市生まれ。西武学園文理中-西武学園文理。中学3年間はテニス部に所属。高校から陸上競技を始める。家族は両親、妹、弟。175センチ、60キロ。血液型AB。

