陸上男子の高校総体100メートル2連覇の宮本大輔(18)が6日、都内で東洋大の入学式に出席した。

 100メートルの自己記録10秒23は高校歴代3位。宮本は「まずは着実に1歩1歩タイムを伸ばしていきたい。その過程で10秒0台があると思う」と飛躍を誓った。今季の100メートル初戦は出雲陸上(4月22日)となる予定だ。

 今季は夏の世界ジュニア選手権(フィンランド)で結果を残すことが目標となる。「表彰台にいけるような勝負ができたらいい」と語った。2月下旬からのオーストラリア合宿から東洋大の練習に参加し、スタートを修正した。「去年より力は付いていると思う。試合でその成果を出せたらいい」と話した。

 京都・洛南高→東洋大の経歴は日本人初の9秒台を出した桐生祥秀(22=日本生命)と同じ。「桐生2世」とも注目されるが「環境が変わっても、自分を冷静に分析して、見つめていけたら。焦ることなく、自分のペースでやっていけたらいい」と淡々と言う。山口・周南中時代の14年にも10秒56の中学新記録を樹立した男。世代トップランナーから日本のトップランナーへの道を歩んでいく。