20年東京オリンピックの暑さも大丈夫? ボストンマラソンを日本勢で31年ぶりに制し、来春からのプロ転向を表明した川内優輝(31=埼玉県庁)が22日、ぎふ清流ハーフマラソン(岐阜市)に出場し、1時間4分35秒で日本人5番手の14位に入った。ボストンから中5日ながらレースをまとめた。

 スタート時は気温20・4度、日差しも強い条件下。特注帽子、サングラスを身に着け、給水ポイントはすべて取り、首や太ももに水を掛けた。暑さは苦手で東京五輪に挑戦しない意向を示しているが「準備をすれば30度前後でも戦えるのかな」。昨年5月には沖縄で5000メートルを1日10本走り、汗の成分を分析した。経験と知識を積み重ね、苦手意識は弱まっている。

 東京五輪のマラソンは8月9日の朝開催となる見込み。昨年同日午前7時の気温は28・3度。川内の言う「全然戦える」範囲内だ。大会長の高橋尚子さんから「35度以上でも走るかもしれない」と挑戦を促されると「そうですね」と苦笑い。完全否定はしなかった。【上田悠太】