陸上男子短距離の飯塚翔太(27=ミズノ)はジャカルタ・アジア大会(18日開幕)で1600メートルリレーに出場することになった。3日、山梨県内で男子短距離の代表合宿が公開され、日本陸連の土江寛裕・五輪強化コーチ(44)が明らかにした。

 前回大会の決勝でも第3走者で出場し、優勝に貢献した。飯塚は「一番いい結果を出せれば」と力を込めた。再び専門外の種目で頂点を目指す。

 同種目は昨夏の世界選手権でバトンを落としたボツワナに先着されるなど惨敗で予選落ち。活躍が目覚ましい400メートルリレーに比べ、日本の弱点となっている。20年東京五輪に出場するためには、まず持ちタイムを上げるのが必須。そこでスピードだけでなく、400メートルを走り切れるスタミナを備える飯塚に白羽の矢が立った。

 男子400メートルリレーは山県-多田-桐生-ケンブリッジに任せ、アジア大会だけの限定登板だが、全力を尽くす。「2020年に向けて、自分ができることをやっていきたい」。200メートルとともに金メダルを狙う覚悟をにじませた。