男子競歩の日本代表候補合宿が4日、都内で公開された。

 2年後の東京オリンピック(五輪)を想定した暑熱対策がテーマ。20キロの午前7時、50キロの同6時の本番スタート時間を想定し、早朝からの練習となった。

 リオデジャネイロ五輪の男子50キロで銅メダルを獲得した荒井広宙(30=自衛隊)は「暑さに負けない体を作り上げていくことが大事」と語った。

 体作りと平行しながら、猛暑の中でもパフォーマンスを維持できる知恵を探っている。荒井は手に氷を握って歩き、体内の温度上昇を防ぐ方法に手応えをつかむ。スタート時間は朝とはいえ、現状ではコースに日陰はない。暑さの過酷なレースになる可能性が高いだけに、荒井は「小さな差が東京オリンピックでは勝敗を分ける大事なポイントにもなる」と話した。残り2年。できる準備は全て施していく。