服部勇馬(トヨタ自動車)が2時間7分26秒で04年の尾方剛(中国電力)以来日本人選手14年ぶりの優勝を果たし、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権を獲得した。先頭集団でレースを進め、32キロ付近でイエマネ・ツェガエ(エチオピア)、アマヌエル・メセル(エリトリア)と抜け出し、36キロの給水直後で2人を引き離して独走。そのまま逃げきった。

また、6位山岸宏貴(GMOアスリーツ)と7位福田穣(西鉄)もMGC出場権を獲得した。


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※タイムは速報値 


◆ゴール 服部勇馬(トヨタ自動車)が2時間7分26秒で日本人選手14年ぶりの優勝。トラックに入ってサングラスを外し、走りながらガッツポーズ。最後はキャップも取り笑顔でフィニッシュテープを切った

2時間7分27秒でゴールし万歳する服部勇馬(撮影・今浪浩三)
2時間7分27秒でゴールし万歳する服部勇馬(撮影・今浪浩三)
2時間7分27秒で優勝を飾った服部勇馬(左)と祝福する瀬古利彦氏(撮影・今浪浩三)
2時間7分27秒で優勝を飾った服部勇馬(左)と祝福する瀬古利彦氏(撮影・今浪浩三)
2時間10分25秒でゴールし、4位に終わった設楽悠太(撮影・今浪浩三)
2時間10分25秒でゴールし、4位に終わった設楽悠太(撮影・今浪浩三)
2時間12分03秒でゴールし、10位に終わった川内優輝(撮影・今浪浩三)
2時間12分03秒でゴールし、10位に終わった川内優輝(撮影・今浪浩三)
2時間10分25秒でゴールし、4位に終わった設楽悠太(左)(撮影・今浪浩三)
2時間10分25秒でゴールし、4位に終わった設楽悠太(左)(撮影・今浪浩三)
2時間10分31秒でゴールし、5位に終わった園田隼(撮影・今浪浩三)
2時間10分31秒でゴールし、5位に終わった園田隼(撮影・今浪浩三)
2時間12分03秒でゴールし、10位に終わった川内優輝(撮影・今浪浩三)
2時間12分03秒でゴールし、10位に終わった川内優輝(撮影・今浪浩三)
記者団に囲まれ引き揚げる神野大地(撮影・今浪浩三)
記者団に囲まれ引き揚げる神野大地(撮影・今浪浩三)

(1)服部勇馬(トヨタ自動車) 2時間7分26秒

(2)イエマネ・ツェガエ(エチオピア) 2時間8分54秒

(3)アマヌエル・メセル(エリトリア) 2時間9分45秒

(4)設楽悠太 (ホンダ) 2時間10分25秒

(5)園田隼(黒崎播磨) 2時間10分31秒

(6)山岸宏貴(GMOアスリーツ) 2時間10分42秒

(7)福田穣(西鉄) 2時間10分54秒

(8)佐々木悟(旭化成) 2時間11分40秒

(9)橋本崚(GMOアスリーツ) 2時間11分40秒

(10)川内優輝(埼玉県庁) 2時間12分3秒

◆40・0キロ 単独トップの服部が2時間52秒で通過


◆38・2キロ 園田が設楽をとらえ並走


◆37・2キロ 川内が失速した神野をとらえる


◆37・2キロ 服部がトップ独走。表情にはまだ余裕がある。設楽が4位集団から抜け出す。窪田、橋本が遅れる


◆36・5キロ トップ服部とツェガエ、メセルの2位集団の差は5秒に広がる


◆36・2キロ 給水の後に服部がじわりと差をつけ始める


◆35・0キロ 服部、ツェガエ、メセルの先頭集団が1時間46分11秒で通過。設楽らの4位集団とは23秒差


◆33・5キロ 設楽が4位集団に追いつく。園田がやや苦しそう


◆32・6キロ 設楽が先頭集団から遅れ始める。先頭は服部、ツェガエ、メセルの3人。4位集団に園田、橋本、窪田


◆31・6キロ 園田が先頭で折り返す。設楽は集団最後方。市田孝が遅れ始める


◆31・0キロ 先頭集団はツェガエ(エチオピア)、メセル(エリトリア)、設楽悠太(ホンダ)、園田隼(黒崎播磨)、服部勇馬(トヨタ自動車)、橋本崚(GMOアスリーツ)、市田孝(旭化成)、窪田忍(トヨタ自動車)。このうちMGC出場権獲得者は設楽、園田


◆30・0キロ 1時間30分55秒で通過。ペースメーカーが外れたが、先頭集団8人に動きなし。神野らの集団は1時間31分24秒で通過


◆28・0キロ 永井が遅れ先頭集団は8人に


◆27・0キロ 神野ら10位グループの第2集団は先頭集団と16秒差


◆25・0キロ 1時間15分19秒で通過。先頭集団はツェガエ(エチオピア)、メセル(エリトリア)、設楽悠太(ホンダ)、園田隼(黒崎播磨)、服部勇馬(トヨタ自動車)、橋本崚(GMOアスリーツ)、市田孝(旭化成)、永井秀篤(DeNA)、窪田忍(トヨタ自動車)の9人


◆24・7キロ 神野、福田、野口、山岸が遅れる


◆23・1キロ 高田、山岸が先頭集団から遅れ始める


◆22・4キロ 髙久が先頭集団から遅れる


◆20・2キロ 先頭集団はツェガエ、メセル、設楽、野口、園田、服部、福田穣(西鉄)、山岸宏貴(GMOアスリーツ)、神野、橋本崚(GMOアスリーツ)、髙田千春(JR東日本)、髙久龍(ヤクルト)、市田孝、永井秀篤(DeNA)、窪田忍(トヨタ自動車)の15人


◆19・0キロ 市田宏、佐々木が遅れる


◆17・4キロ ゲブレスラシエが先頭集団から遅れ始める


◆15・8キロ 中本が先頭集団から遅れる


◆15・0キロ 先頭集団が45分12秒で通過


◆13・5キロ 先頭集団は20人程度。主な日本人選手は設楽、野口、中本、園田、服部、市田宏、市田孝、神野、窪田、佐々木


◆12・5キロ 川内が先頭集団から脱落


◆12・2キロ キプルトが足を故障したもようでストップし、座り込む


◆11・5キロ 川内が先頭集団から遅れ始める


◆10・7キロ ゲブレスラシエ、ツェガエがペースメーカーの前に出てペースが上がる


◆10・0キロ 先頭集団が30分8秒で通過。設楽、川内は集団やや後方に位置


◆8・4キロ ゲブレスラシエ、ツェガエ、神野、園田が先頭集団の前方。集団はやや縦長になってきた


◆5・0キロ 先頭集団が15分4秒で通過


◆4・3キロ 海外招待選手のキプルト(ケニア)が先頭集団から早くも遅れる


◆4・0キロ 先頭集団の主な日本人選手は設楽、野口、川内、中本、園田、服部、神野大地(セルソース)、窪田忍(トヨタ自動車)


◆3・0キロ 設楽はペースメーカーのすぐ後ろを走る。服部も集団の前方。9分2秒で通過


◆1・0キロ 先頭が2分58秒で通過


◆スタート地点 午後0時10分号砲。福岡市の正午現在の気温は20・1度、湿度46%、東南東の風邪2・3メートル


福岡国際マラソン 平和台陸上競技場を一斉にスタートする設楽悠太(21)ら選手たち(撮影・今浪浩三)
福岡国際マラソン 平和台陸上競技場を一斉にスタートする設楽悠太(21)ら選手たち(撮影・今浪浩三)
平和台陸上競技場を一斉にスタートする川内優輝(23)、神野大地(63)ら選手たち(撮影・今浪浩三)
平和台陸上競技場を一斉にスタートする川内優輝(23)、神野大地(63)ら選手たち(撮影・今浪浩三)

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<海外招待選手> ※タイムは自己ベスト

1.ギルメイ・ゲブレスラシエ(23=エリトリア)

 ▼2時間7分46秒(16年ロンドン4位) 16年リオ五輪4位、15年世界選手権優勝

2.イエマネ・ツェガエ(33=エチオピア)

 ▼2時間4分48秒(12年ロッテルダム優勝) 16年福岡国際優勝、15年世界選手権2位

3.ビンセント・キプルト(31=ケニア)

 ▼2時間5分13秒(10年ロッテルダム3位) 17年ベルリン5位、17年びわ湖毎日2位

4.アマヌエル・メセル(27=エリトリア)

 ▼2時間8分17秒(13年バレンシア2位) 16、17年福岡国際5位、15年世界選手権9位

5.カルム・ホーキンス(26=英国)

 ▼2時間10分17秒(17年世界選手権4位) 17年世界選手権4位、16年リオ五輪9位

6.ジェフリー・エグルストン(34=米国)

 ▼2時間10分52秒(14年ゴールドコースト2位) 14年ゴールドコースト2位、14年ボストン8位


<国内招待選手>

21.設楽悠太(26=ホンダ)

 ▼2時間6分11秒(18年東京2位) 17年ベルリン6位、17年東京11位

22.野口拓也(30=コニカミノルタ)

 ▼2時間8分59秒(17年ゴールドコースト優勝) 18年ゴールドコースト4位、18年びわ湖毎日10位、17年東京15位

23.川内優輝(31=埼玉県庁)

 ▼2時間8分14秒(13年ソウル国際4位) 18年ボストン優勝、17年世界選手権9位、16年福岡国際3位、14年アジア大会3位

24.中本健太郎(35=安川電機)

 ▼2時間8分35秒(16年別府大分毎日2位) 18年北海道5位、17年世界選手権10位、17年別府大分毎日優勝

25.園田隼(29=黒崎播磨)

 ▼2時間9分34秒(18年別府大分毎日2位) 18年アジア大会4位、16年福岡国際4位

26.萩野皓平(28=富士通)

 ▼2時間9分36秒(18年東京12位) 17年別府大分毎日16位、15年長野5位

27.服部勇馬(25=トヨタ自動車)

 ▼2時間9分46秒(17年東京13位) 18年ウスティハーフ6位、18年プラハ5位

28.福田穣(27=西鉄)

 ▼2時間9分52秒(18年ゴールドコースト3位) 17年北海道3位、16年北海道9位

29.竹ノ内佳樹(26=NTT西日本)

 ▼2時間10分1秒(17年福岡国際7位) 17年びわ湖毎日11位

30.佐々木悟(33=旭化成)

 ▼2時間8分56秒(15年福岡国際3位) 17年びわ湖毎日4位、16年リオ五輪16位