来年1月2、3日の箱根駅伝に向け帝京大は11日、東京・八王子市の校舎で壮行会を行い、目標を総合3位以内と掲げた。10月の出雲、11月の全日本大学駅伝でともに過去最高の5位入賞を果たし、目標達成の期待が懸かる。

それでも中野孝行監督は楽観視をしていない。都内でも40度以上を記録した今夏の酷暑で、7月はまともな練習が出来なかった。普段、7月に行っていた走り込みを1カ月後倒しして、8月に実施。その日程のズレが好影響し、出雲、全日本の結果につながったと分析する。

箱根に向けギアチェンジしたのは出雲後。「スピード練習はストップし、距離重視にした」。今月1~8日の伊豆大島合宿では、徹底的に走り込んだという。それでも「誰も脱落することなく、質の高い練習が出来た」と手応えをつかんだ。

1年の時から箱根を走ったエースの畔上和弥(4年)は「人生最後の箱根駅伝。結果が必要。(エース区間の)2区しか考えていない」と決意を語った。前回大会も2区を走ったが「前半、守りに入ってしまった」と区間11位だったことを悔やんだ。今回は序盤から攻め「誰が来ても突き放すつもりで走りたい」と意気込んだ。