陸上男子100メートルで9秒97の日本新記録を樹立したサニブラウン・ハキーム(20=フロリダ大)が20日、日本選手権(27日開幕・博多の森陸上競技場)に備え、成田空港着の航空機で帰国した。

日本記録保持者の凱旋(がいせん)帰国となり、大勢のカメラに囲まれた。日本選手権では100メートル、200メートルに出場する。昨年は、けがも重なって欠場だったが、2年ぶり2度目となる2冠を目指す。すでにサニブラウンは両種目で秋の世界選手権(ドーハ)の参加標準記録を突破済み。優勝すれば、同選手権の代表に内定する。

サニブラウンは全米大学選手権決勝で100メートルは9秒97。桐生祥秀の従来の日本記録を0秒01更新し、日本勢初となる公認記録の範囲内での2度目の9秒台を刻んでいた。

200メートル決勝でも日本歴代2位の20秒08をマークした。17年日本選手権以来、2年ぶりの国内でのレースとなる日本選手権では、100メートル9秒台はもちろん、200メートルで日本勢初の19秒台も期待されている。