男子短距離の白石黄良々(きらら、23=セレスポ)が逆転での来月27日に開幕する世界選手権(ドーハ)200メートル代表入りを狙う。

富士北麓ワールドトライアルを翌日に控えた31日、会場の山梨・富士北麓公園陸上競技場で調整。今季の成長株は「まず200メートルの個人で代表になることが目標」と意気込んだ。

17日のナイトゲームズ福井では自己記録を0秒41も縮める20秒27(追い風0・8メートル)を出した。世界選手権の参加標準記録(20秒40)も突破。しかし、同レースで筑波大の山下潤も20秒40をマーク。国際陸連のランキングで自身は山下より下位。今回、好タイムを残し、順位を逆転させ、飯塚翔太も含めた3人のランキング争いでトップに立つことが代表入りへの道となる。白石は「20秒2台を出さないと逆転の可能性もないと思う。東京オリンピックの参加標準記録20秒24も目指したい」。200メートルの2レースに出場予定だったが、1レースに絞って、好記録を目指す。

今回の記録会は世界選手権の400メートルリレー代表を懸けた最後のテストの場でもある。7月のダイヤモンドリーグ・ロンドン大会では日本代表のアンカーとして好走した社会人1年目は「タイムを出せれば、リレーの選考にも絡んでこられると思う」と力を込めた。