陸上男子短距離の小池祐貴(24=住友電工)が来シーズンは60メートルのレースにも出場する意向を示した。

4日、都内であった陸上教室で子どもたちに走り方を指導。「室内レースにも出たい」と語り、スタートの強化などに生かしたい構え。今季は100メートルを中心に取り組み、9秒98も出した。200メートルでファイナルに残れるようにスピードを養ったが、さらにスタート部分に磨きをかけていく。

1月からは海外で合宿を積む予定。「体全体のパワーが目指すところには足りない」と現状の課題を見据える。トレーニングのやり方は大きく変えるつもりはない。「地道に全体を鍛えるトレーニングを繰り返す」。また「余計な部位を使わないで走ることも大事」と強調した。

今季は秋の世界選手権(ドーハ)で調子を落としただけに、来季は確実に東京オリンピックに最大のピークを合わせられるよう取り組んでいく。「今年はファイナルのレベルが分かった。目標はファイナルに残るだけ。記録とかはベストの更新はしていけると思う」と抱負を述べた。

この陸上教室は「かけっこアタックZERO」と題され、日本ランニング協会が主催(花王が共催)。小池は「得意じゃない」と苦笑いしながら、子どもたちを指導しながら、交流を深めた。最後は子どもから激励の言葉などが書かれたメッセージを受け取り「純粋にうれしいですね」と白い歯を見せた。