全国高校駅伝(12月22日、京都)に女子で8度目の出場をする旭川龍谷(北海道)の選手8人と阿部文仁監督(43)が25日、旭川市役所の西川将人市長(51)を表敬訪問した。チームで唯一2度の全国経験がある金子佑香(3年)は「北海道がまだ歴史上成し遂げたことがない1時間9分に挑戦して、1人1人が全力を出し切りたい」と力強く宣言した。

北海道勢の最高タイムは93年室蘭大谷(現北海道大谷室蘭)の1時間10分。旭川龍谷の最高は一昨年の1時間10分23秒と差はわずかだ。来春に実業団の強豪ヤマダ電機入りが決まっている柴田彩花(3年)は「全員が区間10位以内を目標に頑張っている」と力を込める。今月中旬には京都のコースを試走し、帰道後は室蘭市に遠征するなど、雪道を避けて走り込んできた。

毎朝4時半起床で同5時からの朝練習も敢行し、本番に向けて調整は順調だ。京都には自作マスコット「いのっち」を身につけて、来月15日に現地入りする。令和初の都大路。金子は「この機会に北海道の歴史を変えたい」と大きな目標を掲げた。【浅水友輝】