フルマラソン登録男子は山田祐生(27=まるお製作所)が2時間23分57秒で初の栄冠を獲得した。同女子は下田翔子(33=神奈川)が2時間49分43秒で優勝。下田は来年9月のベルリンマラソン、山田は同10月のメルボルンマラソンに派遣される。

急きょエントリーした下田が優勝を飾った。昨年2位も、今年5月に奥州きらめきマラソンに出場した後、区切りをつけたつもりでマラソンから遠ざかっていた。だが、日々ランニングをしているうちに「体がうずいたんです」と、11月に入ってから参加を決めた。

実績は申し分ない。現職は保育士だが、高校を卒業してから6年間、実業団に在籍していた。この日は1キロ4分のペースが目標で、途中で抜かれた小柄な男性選手に必死に食らい付いてペースを守れた。「男子選手に助けられたんです。お礼を言いたいですね」。表彰式では「気持ちよく走れました。大好きな富士山を見に、また来年出場したいですね」と、さわやかに話した。