7年ぶり2度目出場の島田(静岡)が、同校最高(2時間9分4秒)を更新する2時間8分28秒を記録したが、46位に終わった。

例年より速いペースのレース展開に、島田の7人はついていけなかった。エースの山本樹(いつき)主将は1区の出だしから遅れ、区間43位に沈んだ。「想定外のハイペースで焦ってしまい、気持ちで負けてしまった」と肩を落とした。

昨年大会では、出場した女子チームの応援で都大路を体験した。しかし、選手として味わう雰囲気は、昨年とは比較にならなかった。「スタートが近づいて、雰囲気が変わった。自分はこの中で戦えるのかと不安になった」。精神状態が、体調に現れた。2キロ付近から腹痛を感じ始め、走り終えるまで続いた。全国レベルの高さを肌で感じ「自分の実力のなさを痛感した」と振り返った。

3年生の遅れを3区・杉本訓也(のりや、2年)が挽回。49位でタスキを受け、5人抜きの力走を見せた。「いつも3年生に助けられているので、自分が順位を上げようと走った」。中学までは野球部だったが、一昨年の市町駅伝でともに島田市代表で走った山本から「一緒に全国へいこう」と言われ、陸上を始めた。互いの目標を実現させ、山本の意思を引き継ぐ覚悟だ。「来年は自分が中心になり、チームを引っ張っていきたい」。再び都大路に戻る決意を固めた。【河合萌彦】