全日本大学女子駅伝を3連覇した名城大が独走で雨中のレースを制し、2年連続の2冠を達成した。2位は大東大、3位は全日本大学選抜。立命大は4位に終わり女王奪還はならず表彰台も逃した。


3区で48秒差の3位だった名城大は4区山本有真(1年)が区間新の走りでトップ立命大に22秒差に迫り、5区のエース区間で加世田梨花(3年)がライバルの大東大・関谷夏希(4年)に11秒の差をつけて区間賞を獲得し、全日本選抜、立命大をかわしてトップに浮上。6区小林成美(1年)も区間賞で差を広げ、アンカー和田有菜(2年)が大東大・鈴木優花(2年)の追撃をかわして逃げきった。


大会は全日本大学女子駅伝上位12校と、それ以外で7人の5000メートルの記録が上位の10校、全国8地区学連からの選抜チーム、静岡県学生選抜チームを加えた24チームが参加。富士山本宮浅間神社前をスタートし、富士総合運動公園陸上競技場へゴールする43・4キロ(7区間)で争われた。


◆7区=8・3キロ(岡島運輸駐車場前〜富士総合運動公園陸上競技場)

※3キロ過ぎから高低差約4・6キロで169メートルの厳しい上り。その中の源太坂(3・8キロ地点)は急激な下り区間。フィニッシュとなる富士総合運動公園陸上競技場の手前が標高の最も高い174メートル

◆ゴール 名城大・和田有菜(2年)がトップ独走でゴール。2年連続の2冠を達成。区間賞は東洋大・田浦英理歌(2年)


◆ゴール

(1)名城大 2時間23分9秒

(2)大東大 2時間24分25秒

(3)全日本大学選抜 2時間25分22秒

(4)立命大 2時間25分45秒

(5)城西大 2時間26分16秒 

(6)京産大 2時間27分27秒 

(7)日体大 2時間27分38秒

(8)大阪学院大 2時間27分59秒

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(9)順大 2時間28分48秒

(10)東洋大 2時間28分54秒

(11)松山大 2時間29分2秒

(12)東農大 2時間29分7秒

(13)鹿屋体大 2時間29分10秒

(14)大阪芸大 2時間29分27秒

(15)玉川大 2時間30分2秒 

(16)佛教大 2時間30分15秒

(17)福岡大 2時間30分39秒

(18)関大 2時間31分59秒

(19)拓大 2時間33分16秒

(20)神戸学院大 2時間33分33秒

(21)東北福祉大 2時間33分44秒

(22)京都光華女子大 2時間34分37秒

(23)関西外大 2時間35分4秒

(24)静岡県学生選抜 2時間37分7秒


◆6・5キロ トップの名城大・和田有菜(2年)は口を大きくあけ、苦しそうな表情で坂を上っていく


◆5・4キロ 立命大・真部亜樹(4年)が城西大・三ツ木桃香(4年)をとらえ4位浮上


◆5キロ トップ名城大と2位大東大の差は480メートル。3位全日本選抜、4位城西大、5位立命大、6位京産大


◆中間点 名城大・和田有菜(2年)が13分36秒で通過。2位大東大・鈴木優花(2年)との差は540メートル


◆3キロ 名城大・和田有菜(2年)が単独トップで上りに入る


◆1・3キロ 大東大・鈴木優花(2年)が全日本大学選抜・大東優奈(兵庫大)をとらえ2位浮上


◆1キロ 名城大・和田有菜(2年)が2年連続2冠へ向けトップ独走。2位全日本大学選抜・大東優奈(兵庫大)、3位大東大・鈴木優花(2年)


◆6区=6・0キロ(ジャトコ本社前〜岡島運輸駐車場前)

※富士山撮影のビューポイントである田園地帯の長い直線コース

◆第6中継所 名城大・小林成美(1年)が区間賞の走りでトップを守ってタスキリレー


(1)名城大 1時間53分7秒

(2)全日本大学選抜 +1分32秒

(3)大東大 +1分52秒

(4)立命大 +2分5秒

(5)城西大 +2分7秒

(6)京産大 +2分49秒

(7)鹿屋体大 +3分41秒

(8)日体大 +4分16秒

(9)大阪学院大 +4分23秒

(10)玉川大 +4分39秒


◆5キロ 城西大・小笠原晴季(4年)が立命大・高安結衣(1年)をとらえ4位集団を形成


◆3・6キロ トップ名城大・小林成美(1年)。2位全日本大学選抜・斎藤凜(石巻専大1年)。3位に大東大・山賀瑞穂(1年)が浮上。立命大・高安結衣(1年)は4位に後退


◆1キロ 名城大・小林成美(1年)がトップ独走


◆5区=10・5キロ(富士市クリーンセンターききょう前〜ジャトコ本社前)

※エース区間。しらす街道、田子の浦港、富士市の中心市街地、吉原商店街を駆け抜ける最長区間

◆第5中継所 名城大・加世田梨花(3年)がトップでタスキリレー。立命大は1分17秒差の3位。大東大は1分18秒の4位。ライバルの大東大・関谷夏希(4年)に11秒の差をつけて区間賞を獲得した名城大・加世田梨花(3年)は「勝ち切れて良かった。1位でつなぐ役目は果たせた」と笑顔


(1)名城大 1時間33分27秒 

(2)全日本大学選抜 +51秒

(3)立命大 +1分17秒

(4)大東大 +1分18秒

(5)城西大 +1分34秒

(6)京産大 +1分55秒

(7)鹿屋体大 +2分17秒

(8)大阪学院大 +2分54秒

(9)日体大 +3分21秒

(10)玉川大 +3分35秒


◆7・6キロ 名城大・加世田梨花(3年)のトップ独走続く。2位全日本大学選抜、3位立命大。4位集団に大東大、城西大


◆6・1キロ 城西大・福嶋摩耶(1年)が大東大・関谷夏希(4年)を抜き返し4位浮上


◆5キロ 名城大・加世田梨花(3年)がトップ独走。13秒差で2位全日本大学選抜・杉浦穂乃加(中京大4年)、20秒差で3位立命大・三浦佑美香(4年)。大東大・関谷夏希(4年)は1分22秒差の4位。1分23秒差で5位城西大。6位京産大、7位日体大、8位鹿屋体大、9位大阪学院大、10位松山大


◆3・8キロ 名城大・加世田梨花(3年)が立命大・三浦佑美香(4年)をとらえ、22秒差を逆転しトップ浮上。一気に差を広げる。2位集団に立命大、全日本大学選抜


◆2・9キロ 名城大・加世田梨花(3年)が全日本大学選抜・杉浦穂乃加(中京大4年)をとらえ2位浮上。1位立命大・三浦佑美香(4年)との差は10秒を切る


◆1キロ 立命大・三浦佑美香(4年)がトップ独走


◆4区=4・4キロ(富士市交流プラザ前〜富士市クリーンセンターききょう前)

※平たん区間も富士川河川敷を冬の風が吹き付ける

◆第4中継所 区間新をたたき出した立命大・松本美咲(3年)がトップでタスキリレー。2位全日本大学選抜。3位名城大・山本有真(1年)も区間新の走りで22秒差に迫る


(1)立命大 58分14秒

(2)全日本大学選抜 +18秒

(3)名城大 +22秒

(4)日体大 +1分29秒

(5)大東大 +1分29秒

(6)大阪学院大 +1分31秒

(7)城西大 +1分40秒

(8)京産大 +1分57秒

(9)鹿屋体大 +2分1秒

(10)松山大 +2分12秒 


◆1・6キロ 立命大・松本美咲(3年)が全日本大学選抜・仲野 由佳梨(神戸大3年)をとらえトップ浮上


◆3区=3・3キロ(石井鉄工所前〜富士市交流プラザ前)

※平たん区間もJR東海道線の高架橋のアップダウンに注意

◆第3中継所 全日本大学選抜・樺沢和佳奈(慶大3年)がトップでタスキリレー。2位立命大・御崎舞(2年)は区間新の走りで16秒差まで縮める。3位名城大・井上葉南(2年)は48秒差


(1)全日本大学選抜 43分53秒

(2)立命大 +16秒

(3)名城大 +48秒

(4)拓大 +1分12秒

(5)日体大 +1分18秒

(6)大阪学院大 +1分19秒

(7)城西大 +1分22秒

(8)大東大 +1分26秒

(9)京産大 +1分46秒

(10)大阪外大 +1分47秒


◆1キロ 全日本大学選抜・樺沢和佳奈(慶大3年)がトップ独走。2位立命大・御崎舞(2年)。3位名城大・井上葉南(2年)


◆2区=6・8キロ(富士山本宮浅間神社前〜石井鉄工所前)

※高低差98メートルの長い下り

◆第2中継所 全日本大学選抜・五島莉乃(中大4年)が2年連続の区間新の走りでトップでタスキリレー。立命大・佐藤成葉(4年)が6人抜きで2位。名城大が3位


(1)全日本大学選抜 33分30秒

(2)立命大 +32秒

(3)名城大 +58秒

(4)日体大 +1分4秒

(5)拓大 +1分9秒

(6)大東大 +1分11秒

(7)大阪学院大 +1分13秒

(8)京産大 +1分22秒

(9)城西大 +1分25秒

(10)大阪芸大 +1分34秒


◆5キロ 全日本大学選抜・五島莉乃(中大4年)の独走続く。2位立命大、3位名城大、4位日体大、5位京産大、6位拓大、7位大東大


◆3・9キロ 立命大・佐藤成葉(4年)が日体大、名城大をかわし2位浮上


◆3キロ 全日本大学選抜・五島莉乃(中大4年)がトップ独走。2位日体大・中村朱里(1年)。3位に名城大・髙松智美ムセンビ(2年)が、拓大、松山大をかわして浮上


◆1キロ 全日本大学選抜・五島莉乃(中大4年)が単独トップ。2位に日体大・中村朱里(1年)


1区=4・1キロ(富士山本宮浅間神社前〜富士山本宮浅間神社前)

※浅間大社を囲むように市内を周回。20メートルの上り下りがある厳しいコース

◆第1中継所 全日本大学選抜・金光由樹(東海大1年)がトップでタスキリレー。名城大は10秒遅れ、立命大は20秒遅れ。日本人女性初のオリンピックメダリスト・人見絹枝さんの母校・岡山操山高出身の金光は「下りが得意。そこで仕掛けられて良かった」とコメント

 

(1)全日本大学選抜 12分50秒

(2)拓大 +6秒

(3)日体大 +6秒

(4)名城大 +10秒

(5)松山大 +11秒

(6)城西大 +15秒

(7)京産大 +16秒

(8)立命大 +20秒

(9)大阪芸大 +22秒

(10)大阪学院大 +23秒


◆3キロ 全日本大学選抜・金光由樹(東海大1年)が飛び出す


◆2キロ 京都光華女子大、関大外大、鹿屋体大などが遅れる。名城大、松山大、全日本大学選抜・金光由樹(東海大1年)などが集団先頭


◆1キロ 3分19秒で通過。名城大・荒井優奈(1年)、大東大・秋山祐妃(3年)を先頭に集団はひとつになって進む


◆スタート地点 午前10時号砲。雨の中、24チームが一斉にスタート。気温8度、湿度86%


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出場チーム

名城大、大東大、立命大、松山大、日体大、城西大、大阪学院大、関大、大阪芸大、東農大、東洋大、佛教大(以上が全日本大学女子駅伝上位12校)、順大、京産大、玉川大、東北福祉大、福岡大、拓大、京都光華女子大、鹿屋体大、神戸学院大、関西外大(以上が5000メートル記録上位10校)、全日本大学選抜、静岡県学生選抜