1位で平塚中継所をスタートした青学大の岩見秀哉(3年=兵庫・須磨学園高)が、2年ぶり5度目の優勝へ安定したペースを刻んだ。

2分1秒差で2位から追い上げを狙う東海大で昨年8区区間賞のMVP男、小松陽平(4年=北海道・東海大四高)との差を詰めさせず。昨年は4区で区間15位。「陸上人生で一番落ち込んだ」という悔しさを晴らすべく、海岸線に別れを告げて湘南新道に入っても淡々と、遊行寺の急激な坂も乗り越え、小松に2分以内に差を縮めさせない。

総合優勝への道筋をつけ、ガッツポーズをしながら1時間4分24秒の好タイムで戸塚中継所に飛び込んだ。2位の小松は最後の1キロは苦悶(くもん)の表情をみせ、1時間4分24秒でタスキリレー。1位青学大との差は2分となった。