26年ぶりに出場している筑波大が、たすきを懸命につないでいる。

往路はトップと16分37秒差の19位。一斉スタートとなった復路は6区の岩佐一楽(1年)が区間21チーム中21位、7区の杉山魁声(2年)が同20位と苦戦。さらに8区の伊藤太貴(2年)が再び区間21番目の走りとなり、高速レースの中で最下位転落と力の差を見せつけられている。

それでも、国立の名門は背後にリミットが忍び寄りながら耐えている。8→9区では、辛くも繰り上げスタート(トップから20分以上の差)を免れた。伊藤から医学群24歳の川瀬宙夢(5年)へ、残り57秒で何とか伝統の黄色を渡した。

前日の往路後、弘山勉監督は「この舞台に復活できたことに満足せず、シード権を目指すと言ってきた。終わってみれば16分差の19位。実力が足りない」と認めつつ「まだ半分ある。ここで敗戦の弁を述べても仕方ないので明日に向けて気合を注入したい。たすきだけは何としても死守しないと。一致団結して喜べるように頑張りたい」と話していた。苦しい走りを強いられながらも9区まではつないだ。川瀬の走りは-。綱渡りは続く。