東京五輪女子5000メートル有力候補の長崎・広中璃梨佳(りりか、19=日本郵政グループ)が1区(6キロ)で区間新記録の快走を見せた。

スタート直後から集団の先頭を走り、2キロで仕掛けると京都の安藤友香(25=ワコール)が追って並走した。広中は3キロ過ぎから一気に独走。ペースアップが奏功し、18分39秒を刻んだ。「区間新記録は狙っていませんでした。楽しんで次の選手に託す気持ちで走った。2020年の初レースでこのような結果を残せて感謝しているし、今後にはずみになった」と話した。

上体と下半身のバランスが良く、力強い腕振りで推進力を生むランナーだ。昨年12月、日本実業団連合女子長距離記録会の5000メートルに出場し、15分5秒40をマーク。東京五輪の参加標準記録(15分10秒00)もクリアしていた。6月の日本選手権で3位以内に入れば東京五輪代表に決まるなか、景気づけの爆走になった。