昨年9月のマラソン・グランドチャンピオンシップを優勝し、東京オリンピック(五輪)の男子マラソン代表に決まっている中村匠吾(27=富士通)が4日、米アルバカーキでの合宿を終えて、帰国した。

新型コロナウイルスの感染防止のため取材対応はなかったが、広報部を通じて、コメントを発表した。1日の東京マラソンで、大迫傑(28=ナイキ)が2時間5分29秒の日本新記録を出してことを受けて「アメリカで見ていました。良い刺激になりました」。現地ではスタッフらとテレビで生観戦をしていたという。

自身は次戦で世界ハーフマラソン選手権(29日、ポーランド)に挑む。「距離、スピード練習、ともにバランス良く取り入れた練習ができたので、当初の予定通り世界ハーフマラソン選手権に向けての強化ができたと思います。国内でしっかり調整して当日を迎えたいです」。合宿では同じ富士通の鈴木健吾、下史典、駒大の後輩である田沢廉らと一緒に練習。卒業後も師事している駒大の大八木弘明監督にも、現地で直接の指導を受けていた。