陸上の北海道ハイテクACは中村宏之氏(75)が15日付で監督を退任したことを同日のSNSで発表した。

同氏は68年に中標津高で指導を始め、73年からは恵庭北高を指導。06年に同クラブ代表に就任し、女子100、200メートル日本記録保持者で五輪3大会出場の福島千里(32=セイコー)、100メートル障害の寺田明日香(30=パソナグループ)らトップ選手を育て、国際大会へ送り出した。「ハイテクでの15年、ありがたいことに選手にも恵まれた」と振り返った。

今後も恵庭北高などでの指導は引き続き行っていく。「指導者に引退はない。これからもやることは変わらない。今後は『中村クラブ』を設立したい」と、さらなる選手発掘、育成に意欲を見せる。クラブでの指導を引き継ぐ教え子で元短距離選手の北風沙織さん(35)は「偉大な監督のもとでたくさんの選手が育った。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。