昨年の全国メンバー6人が残る一関学院が、大会新となる2時間7分59秒のタイムで26連覇を達成した。12月20日に京都・都大路で行われる全国高校駅伝に出場する。

男子の一関学院が無類の強さを発揮し、26年連続30度目の都大路を決めた。花の1区を任されたのは出場メンバー唯一の3年生・石井達也で、トラックを含め自身初となる最長10キロに挑戦した。スタートから先頭集団を守り、2位でタスキをつなぐ。タイムは31分6秒で、昨年までの区間記録を更新する力走に「目標だった31分台を出すことができた。2位だったのは悔しいけど、反省点も生かしながら、次につなげます」と、さらなる上積みを誓う。

先輩からタスキを受けた2区・鈴木天智(2年)はトップとの19秒差を一気に縮め、首位に躍り出た。3区以降は1度もリードを許さず、2分以上の大差をつけての26連覇。1年生アンカーの工藤信太朗は「朝から緊張しまくっていた。みんなから声をかけてもらったので、落ち着いて走れた」。初めての高校駅伝。ゴールに飛び込んだ瞬間は指で1番を示し「達成感があった。最高な気分です」と充実感を漂わせた。

屈辱を晴らしてみせる。昨年は58チーム中53位と大きく沈んだ。当時2年生で7区を走った石井は「悔しさをバネに練習してきた。結果を残したい」とリベンジに燃える。千葉裕司監督(32)も「高いレベルでやってきた。2時間5分台を目指したい。単独走であったり、集団走、選手の適材適所を見ながら、もう1度メンバー選考する」と、さらに選手を見定めベスト布陣で臨む。過去最高の5位に、1歩でも近づく心意気だ。【佐藤究】