箱根駅伝を劇的な10区の大逆転で制した駒大の大八木弘明監督(62)が激闘から一夜明けた4日、電話取材に応じ、新チームの主将に田沢廉(2年)を任命したと明かした。

「花の2区」で15位から7人抜きの区間8位だった学生長距離界のエース。「キャプテンとして、チームを引っ張ってもらう。1年間、勉強しながら、陸上への取り組み、考え方、メンタル面を含めて成長して欲しい」。世界選手権や五輪を狙える逸材として期待している。さらなる強い自覚を促す意味も込めて、指名した。過去に駒大では安西秀幸さん(35)が3年生で主将を担っている。

レース当日の夜は寮に戻った後、選手、スタッフから胴上げされたという。「うれしかったですね」と声を弾ませた。この日は、選手と都内のホテルから日本テレビ系情報番組「スッキリ」と「バゲット」にリモート生出演。13年ぶり7度目となる優勝の余韻を楽しみながら、来季へ向けての強い決意も示した。「3大駅伝を勝ちたい。ですが、他の大学も強い。今の状態のままだと危ない。もっとチームがレベルアップしないと勝てない」。エースで主将の3年生を軸に、再び黄金期を築いていく。【上田悠太】

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