駒大が残り2キロで創価大を大逆転し、13年ぶり7度目の総合優勝を果たした。創価大はリードを守れず初の総合優勝を逃し準優勝。往路で12位に沈んだ青学大は復路優勝を果たし、総合4位で意地を見せた。


駒大、創価大、東洋大、青学大、東海大、早大、順大、帝京大、国学院大、東京国際大が来年のシード権を得た。明大は11位でシード権を逃した。


<選手登録一覧>

<成績、名場面などを写真で振り返り/箱根駅伝まとめ>


◆レース経過

※タイムは速報値


10区=23・0キロ(鶴見中継所〜大手町ゴール)

 ※区間記録 20年 嶋津雄大(創価大)1時間8分40秒


◆大手町フィニッシュ 駒大・石川が1時間9分12秒の区間新の走りを見せ、残り2キロで創価大との3分19秒差を大逆転し、13年ぶり7度目の総合優勝を果たした。創価大・小野寺は区間最下位と失速してリードを守れず、初の総合優勝はならなかった。予選会1位の順大が7位で来年のシード権を獲得。明大が11位でシード権を逃した。


総合優勝し、ゴールテープを切る駒大10区石川(撮影・菅敏)
総合優勝し、ゴールテープを切る駒大10区石川(撮影・菅敏)
第97回箱根駅伝復路 2位でゴールする創価大10区小野寺(撮影・菅敏)
第97回箱根駅伝復路 2位でゴールする創価大10区小野寺(撮影・菅敏)

【総合成績】

(1)駒大 10時間56分5秒

(2)創価大 +53秒

(3)東洋大 +4分53秒

(4)青学大 +5分13秒

(5)東海大 +6分41秒

(6)早大 +7分56秒

(7)順大 +8分0秒

(8)帝京大 +8分5秒

(9)国学院大 +8分19秒

(10)東京国際大 +9分46秒

<ここまでシード権>

(11)明大 +10分12秒

(12)中大 +11分53秒

(13)神奈川大 +12分52秒

(14)日体大 +14分21秒

(15)拓大 +14分45秒

(16)城西大 +15分17秒

(17)法大 +17分27秒

(18)国士舘大 +18分4秒

(19)山梨学院大 +21分33秒

(OP)学生連合 +22分7秒

(20)専大 +32分23秒


【復路順位】

(1)青学大

(2)駒大

(3)中大 

(4)早大

(5)創価大

(6)国学院大

(7)明大

(8)順大

(9)東洋大

(10)東海大

(OP)学生連合

(11)帝京大

(12)東京国際大

(13)日体大

(14)神奈川大

(15)城西大

(16)拓大

(17)法大

(18)国士舘大

(19)専大

(20)山梨学院大


◆21・7キロ 駒大・石川が軽快なペースでの走りを続け差を開いていく。駒大・大八木監督からは「やったね。男だ」の掛け声


◆20・9キロ 駒大・石川が創価大・小野寺をとらえ一気に先頭に立ち、スパートをかけて差を開く。創価大・小野寺に追いかける力はない


◆20・1キロ(馬場先門) 創価大・小野寺と駒大・石川の差は15秒


◆19・6キロ 創価大・小野寺と駒大・石川の差は20秒


◆18・1キロ(御成町) 創価大・小野寺と駒大・石川の差は47秒


◆17・6キロ 青学大・中倉が東洋大・清野をとらえ3位並走


◆16・5キロ(田町)  創価大・小野寺と駒大・石川の差は1分17秒。戸塚中継所から2分以上詰め、駒大の猛追続く。創価大・小野寺の表情は苦しそう


◆13・3キロ(新八ツ山橋) 創価大・小野寺と駒大・石川の差は1分57秒にさらに詰まる。6分15秒差で3位東洋大、6分39秒差で4位青学大


◆5・9キロ(蒲田) 創価大・小野寺と駒大・石川の差は2分45秒に詰まる。3位東洋大・清野太雅(2年)は6分11秒差と変わらず。4位青学大・中倉啓敦(2年)は7分9秒差。5位東海大、6位集団に早大、帝京大、順大。9位国学院大、10位東京国際大、11位明大



9区=23・1キロ(戸塚中継所〜鶴見中継所)

 ※区間記録 08年 篠藤淳(中央学院大)1時間8分1秒


◆鶴見中継所 創価大・石津が1時間8分14秒の好タイムで区間賞をマークしてトップを守り、アンカー小野寺勇樹(3年)へタスキリレー。2位駒大は3分19秒差で石川拓慎(3年)へつなぐ。10位東京国際大と11位明大の差は37秒


山梨学院大、専大はタスキがつながらず繰り上げスタート


【復路順位】(1)青学大(2)創価大(3)駒大


【総合成績】

(1)創価大 9時間43分33秒

(2)駒大 +3分19秒

(3)東洋大 +6分11秒

(4)青学大 +7分27秒

(5)東海大 +8分2秒

(6)帝京大 +9分16秒

(7)早大 +9分19秒

(8)順大 +9分33秒

(9)国学院大 +10分35秒

(10)東京国際大 +10分48秒

(11)明大 +11分25秒


鶴見中継所、創価大9区石津(右)からタスキを受けて笑顔でスタートする10区小野寺(撮影・河野匠)
鶴見中継所、創価大9区石津(右)からタスキを受けて笑顔でスタートする10区小野寺(撮影・河野匠)
鶴見中継所、駒大10区石川(右)にタスキをつなぐ9区山野(撮影・河野匠)
鶴見中継所、駒大10区石川(右)にタスキをつなぐ9区山野(撮影・河野匠)

◆20・2キロ(生麦) トップ創価大と2位駒大の差は2分49秒に開く


◆19・9キロ 国学院大が明大を抜き返し10位再浮上。激しいシード権争いを展開


◆19・4キロ 青学大・飯田貴之(3年)が東海大・長田駿佑(3年)を突き放し単独4位に


◆18・2キロ 明大・富田峻平(2年)が国学院大・高嶌凌也(4年)をとらえ10位浮上


◆14・7キロ(横浜駅前) トップ創価大・石津が区間新ペースの快走。2位駒大・山野との差は2分6秒。5分30秒差で3位東洋大。6分51秒差で4位集団の青学大と東海大。6位順大、7位東京国際大。8位集団に早大、帝京大。10位国学院大。国学院大に18秒差で11位明大


◆7・7キロ(権太坂) トップ創価大・石津と駒大・山野の差は2分5秒に開く。5分6秒差で3位東洋大、6分38秒差で4位集団の青学大と東海大。6位順大、7位東京国際大。8位集団に早大、帝京大、国学院大。明大が神奈川大をかわし、8位集団と46秒差の11位浮上


◆6・8キロ 青学大・飯田貴之(3年)が東海大・長田駿佑(3年)をとらえ4位浮上


8区=21・4キロ(平塚中継所〜戸塚中継所)

 ※区間記録 19年 小松陽平(東海大)1時間3分49秒


◆戸塚中継所 創価大・永井がトップを守り石津佳晃(4年)へタスキリレー。2位駒大は1分29秒差で山野力(2年)へつなぐ。


 区間賞は歴代2位の1時間3分59秒をマークした明大・大保海士(4年)


【復路順位】(1)青学大(2)駒大(3)創価大


【総合成績】

(1)創価大 8時間35分19秒

(2)駒大 +1分29秒

(3)東洋大 +4分17秒

(4)東海大 +5分54秒

(5)青学大 +6分20秒

(6)順大 +7分12秒

(7)東京国際大 +7分34秒

(8)国学院大 +7分48秒

(9)早大 +8分5秒

(10)帝京大 +8分5秒

(11)神奈川大 +9分11秒

(12)明大 +9分13秒


戸塚中継所で創価大8区永井(右)は9区石津にたすきを渡す(撮影・山崎安昭)
戸塚中継所で創価大8区永井(右)は9区石津にたすきを渡す(撮影・山崎安昭)

◆15・6キロ(遊行寺坂) トップ創価大・永井と2位駒大・佃との差は1分24秒に縮まる。3位に浮上した東洋大・野口英希(4年)が4分45秒差。4位東海大・浜地進之介(2年)は4分54秒差。5位青学大・岩見は6分21秒差。6位順大、7位東京国際大、8位集団に国学院大、帝京大、10位早大。早大と12秒差で11位神奈川大


◆6・9キロ(茅ケ崎) トップ創価大・永井と2位駒大・佃との差は1分34秒。3位東海大は4分28秒差、4位東洋大は5分6秒差、5位青学大は6分29秒。6位東京国際大、7位順大、8位国学院大、9位帝京大、10位早大。11位神奈川大は早大と20秒差


◆5・4キロ 青学大・岩見秀哉(4年)が順大、東京国際大をとらえ5位浮上


7区=21・3キロ(小田原中継所〜平塚中継所)

 ※区間記録 20年 阿部弘輝(明大)1時間1分40秒


◆平塚中継所 創価大・原富が2位以下との差を広げ、トップで永井大育(3年)へタスキリレー。2位駒大は1分51秒差で佃康平(3年)へリレー。東京国際大は5位、青学大は7位まで浮上。早大はシード圏内の10位に。区間賞は1時間3分10秒をマークした東京国際大・佐伯涼(4年)。創価大・原富が区間2位、青学大・近藤が区間3位


【復路順位】(1)青学大(2)駒大(3)創価大


【総合成績】

(1)創価大 7時間30分9秒

(2)駒大 +1分51秒

(3)東海大 +4分26秒

(4)東洋大 +5分12秒

(5)東京国際大 +6分16秒

(6)順大 +6分48秒

(7)青学大 +7分1秒

(8)国学院大 +7分39秒

(9)帝京大 +8分10秒

(10)早大 +8分20秒

(11)神奈川大 +8分44秒


平塚中継所、トップでタスキをつなぐ創価大7区原富(左)と8区永井(撮影・横山健太)
平塚中継所、トップでタスキをつなぐ創価大7区原富(左)と8区永井(撮影・横山健太)

◆18・4キロ(大磯) トップ創価大・原富と2位駒大・花尾との差は1分41秒とさらに開く。「強い気持ちを持って追え」と駒大・大八木監督からゲキが飛ぶ。3位東海大も4分8秒差と突き放される


◆18・5キロ 早大が神奈川大を突き放し単独10位に


◆18・1キロ 早大が神奈川大をとらえ10位並走


◆17・1キロ 帝京大が神奈川大をとらえ9位浮上


◆15キロ トップ創価大・原富と2位駒大・花尾との差は1分30秒に開く


◆11・8キロ(二宮) トップ創価大・原富と2位駒大・花尾との差は1分17秒に開く。3位東海大は3分38秒差。4位東洋大は4分6秒差とトップとの差が開く。5分14秒差で5位順大、6分10秒差で6位東京国際大、6分32秒差で7位青学大、6分47秒差で8位国学院大、7分3秒差で9位神奈川大、7分26秒差で10位帝京大、7分52秒差で11位早大


◆11・1キロ 青学大・近藤が7位まで浮上


◆9・5キロ トップ創価大・原富と2位駒大・花尾との差は56秒


◆9・2キロ 東海大・本間が並走していた東洋大・西山を突き放し単独3位に


◆5キロ トップ創価大・原富と2位駒大・花尾との差は54秒差に詰まる


◆2・5キロ 青学大・近藤幸太郎(2年)が帝京大・寺嶌渓一(3年)をとらえ9位浮上


◆0・6キロ 東洋大・西山が東海大・本間敬大(3年)をとらえ3位浮上


6区=20・8キロ(芦ノ湖〜小田原中継所)

 ※区間記録 20年 館沢亨次(東海大)57分17秒


◆小田原中継所 創価大・浜野将基(2年)がトップを守り原富慶季(4年)へタスキリレー。駒大・花崎悠紀(3年)が区間賞の57分36秒の快走を見せて猛追し、1分8秒差まで詰めて花尾恭輔(1年)へつなぐ。東海大は3位まで浮上。4位に後退した東洋大はエース西山和弥(4年)へ託す。青学大は高橋勇輝(3年)が区間3位と踏ん張りシード権内の10位まで浮上


【復路順位】(1)駒大(2)順大(3)青学大


【総合成績】

(1)創価大 6時間26分57秒

(2)駒大 +1分8秒

(3)東海大 +3分23秒

(4)東洋大 +3分30秒

(5)順大 +4分41秒

(6)神奈川大 +6分9秒

(7)東京国際大 +6分19秒

(8)国学院大 +6分34秒

(9)帝京大 +6分54秒

(10)青学大 +6分59秒

(11)早大 +7分10秒


小田原中継所で7区原富(左)にトップでたすきを渡す創価大6区浜野(撮影・鈴木みどり)
小田原中継所で7区原富(左)にトップでたすきを渡す創価大6区浜野(撮影・鈴木みどり)
小田原中継所で7区花尾(右)にたすきを渡す駒大6区花崎(撮影・鈴木みどり)
小田原中継所で7区花尾(右)にたすきを渡す駒大6区花崎(撮影・鈴木みどり)

◆16・9キロ(函嶺同門) トップ創価大と2位駒大との差は1分29秒とじわじわと詰めている。東海大が3位に浮上し3分3秒差で創価大を追う。4位東洋大は3分26秒差、5位順大は4分41秒差


◆13・4キロ(大平台) トップ創価大と2位駒大との差は1分44秒に詰まる。3位東洋大とは3分3秒差、4位東海大とは3分35秒差。11位青学大はトップと7分36秒差で、10位早大との差は16秒


◆10・5キロ 帝京大・三原魁人(3年)が青学大・高橋勇輝(3年)をかわし11位浮上


◆9・0キロ(小涌園前) トップ創価大と2位駒大との差は1分58秒に縮まる。3位東洋大は2分31秒差に広がる。4位東海大は3分38秒差。5位集団の順大、東京国際大は4分42秒差。順大・清水颯大(4年)は区間新に並ぶ快走を見せている。7位帝京大は4分55秒差。8位神奈川大は5分50秒差。9位国学院大は6分38秒差。10位早大は7分22秒差。11位青学大は7分33秒差


◆6・6キロ 駒大が東洋大を突き放し、単独2位で山を下る


◆6・4キロ 11位早大が拓10位拓大をとらえる。青学大は遅れる


◆5・1キロ(芦之湯) 創価大・浜野が16分26秒で通過。東洋大、駒大とは2分11秒差。4位東海大は3分37秒差、5位帝京大は3分54秒差、5位東京国際大は4分14秒。11位集団の青学大、早大は7分28秒差


◆4・6キロ 創価大・浜野が標高874メートルの国道1号最高標高地点を15分10秒で通過。下りに入る


◆4・3キロ 東海大・川上勇士(2年)が4位浮上


◆1・2キロ 駒大・花崎が2位浮上。東洋大・九嶋はすぐ後方に付いて追う


◆1キロ 創価大・浜野が2分50秒で通過


◆芦ノ湖スタート 創価大・浜野将基(2年)が午前8時にスタート。2分14秒後に東洋大・九嶋恵舜(1年)、2分21秒後に駒大・花崎悠紀(3年)が山下り開始。


エントリー変更で創価大は6、7区、東海大は7、8、9区、駒大は8、10区、早大は7、9、10区、東洋大は7、8区、帝京大は10区、青学大は9区を変更した。東洋大のエース西山和弥(4年)は7区に入った。元乃木坂46の衛藤美彩を姉に持つ国学院大・木付琳(3年)は10区に起用された


山梨学院大、中大、専大、学連は一斉スタート。


◆往路結果

(1)創価大 5時間28分9秒

(2)東洋大 +2分14秒

(3)駒大 +2分21秒

(4)帝京大 +2分31秒

(5)東海大 +3分27秒

(6)東京国際大 +3分58秒

(7)順大 +5分23秒

(8)神奈川大 +5分32秒

(9)国学院大 +6分44秒

(10)拓大 +6分53秒


(11)早大 +7分4秒

(12)青学大 +7分35秒

(13)城西大 +7分36秒

(14)明大 +7分55秒

(15)日体大 +8分30秒

(16)法大 +9分6秒

(17)国士舘大 +9分40秒

(18)山梨学院大 +10分30秒

(19)中大 +11分9秒

(OP)関東学生連合 +17分38秒

(20)専大 +21分48秒


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◆出場校


青学大 13年連続26度目 優勝
東海大 8年連続48度目 2位
国学院大5年連続14度目 3位
帝京大 14年連続22度目 4位
東京国際大4年連続5度目5位
明大 3年連続62度目 6位
早大 45年連続90度目 7位
駒大 55年連続55度目 8位
創価大 2年連続4度目 9位
東洋大 19年連続79度目 10位
順大 10年連続62度目 14位
中大 4年連続94度目 12位
城西大 2年ぶり16度目
神奈川大11年連続52度目16位
国士舘大5年連続49度目 19位
日体大 73年連続73度目 17位
山梨学院大2年ぶり34度目
法大 6年連続81度目 15位
拓大 8年連続42度目 13位
専大 7年ぶり69度目
関東学生連合 オープン参加


<選手登録一覧>

<成績、名場面などを写真で振り返り/箱根駅伝まとめ>