日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(64)の長男、昴(すばる)さんが13日午後10時37分、悪性リンパ腫の一種、ホジキンリンパ腫のため死去した。34歳だった。家族が16日、発表した。通夜、告別式は家族葬で執り行われる。喪主は利彦氏。

昴さんは12年からホジキンリンパ腫を発症し、入退院を繰り返していた。化学療法、骨髄移植などの治療を受けていた。今年3月には難病との闘いを明るい筆致で描いた著書「がんマラソンのトップランナー」を出版していた。利彦氏は「とても厳しい治療を何度も乗り越えながら、彼は常に明るく前向きに生きました。そして自分と同じく病に苦しむ人を励まし、勇気づけようとしていた彼の姿は親の目から見ても尊敬できるものでした。今はただゆっくり休んでほしいと思います」との談話を出した。