駒大の2人の2年生が日本人トップを争った。

唐沢拓海と鈴木芽吹が最後の直線で競り合いながら、フィニッシュ。13分53秒11だった唐沢が0秒22先着し、日本人トップの全体3位になった。3日の日本選手権1万メートルで3位に入った鈴木は13分53秒33で日本人2位、全体4位。ゴールすると、2人は握手した。

唐沢は「芽吹は日本のトップランナー。競り勝つことが出来て少しだけ自信になった」。昨季は駅伝を走れなかったが、関東学生対校選手権で成長を示し、1万メートルも日本人トップだった。主力の1人として戦える可能性を十分に示した。秋の駅伝シーズンへ向けては「区間賞争いをできる選手になりたい。流れを変える選手になれれば」と語った。

鈴木は日本選手権1万メートルでは2位に入ったエースで主将の田沢廉(3年)に追いつくことを目標に練習に励んでいる。ただ、この日は同級生に敗れた。「日本人トップを意識していた。勝つことを唐沢に勝たないといけなかった」と悔しがった。昨季に全日本、箱根を制したチームは「当たり前の基準が上がった」という。高いレベルで競い合い、刺激し合っている。

全体1位は13分42秒54のヴィンセント・イエゴン(東京国際大3年)、2位は13分50秒42のノア・キプリモ(日本薬科大3年)だった。