陸上100メートル女子は神田琉杏(立命館慶祥1年)が大接戦の末、12秒40で制した。

女子100メートルの神田は涙の優勝だった。レースはスタートから横一線の状態で、最後は4人がほぼ同時にゴールする大接戦となった。優勝者をめぐってゴール直後の会場が騒然となるほどだった。「自分が優勝したと思っていなかったので。初めてうれし泣きしました」。2位の小野寺絢美(帯広柏葉3年)と同タイムだったが、0・001秒単位の測定で決着。場内アナウンスで優勝を知り、タオルで顔をおおった。

100分の3秒差に4人がひしめく激戦を制した後、男子100メートルの水野も優勝を決めた。学校ではクラスメートで、席も近いという。「大興奮しました」と切磋琢磨(せっさたくま)してきた仲間とそろっての勝利に喜びをかみしめた。インターハイに向けて「力を出し切りたい」と意気込んだ。【山崎純一】