10月に開催予定だった東京マラソンの21年大会が来年3月6日に再延期され、同日に予定されていた22年大会は実施されないことになった。
同マラソンを運営する財団の臨時理事会で17日に決まった。事実上、今年の大会の中止といえる。東京都への緊急事態宣言が今月末まで延長されたことなどが判断基準となった。
名目上は22年大会を中止とする理由について同財団は、21年大会に参加するランナーの入金手続きがすでに完了していることなどを挙げた。参加予定のランナーは3月に延期された大会への出走か、全額返金(出走権の移行なし)を選択する。
エリートランナーのみの開催となった20年大会参加予定者で、22年大会にその権利を移行していた一般ランナーに関しては、後日改めて意向確認が行われる。
21年大会は当初、3月7日に開催予定だったが、コロナ禍で10月17日に延期されていた。大会の要項では「大会開催1カ月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合や自治体からの開催自粛要請が発せられている場合」は、大会が中止される基準になるとされていた。07年に初めて東京マラソンが開催されて以降、大会が中止となるのは初めて。