東京オリンピック(五輪)女子5000メートル代表の萩谷楓(20=エディオン)が「15分切り」を果たした。日本歴代4位となる14分59秒36で日本人トップの4位となった。

「正直、びっくりしている。15分切れたことより、引っ張ってレースを作った方がうれしい」と笑顔だった。夏はスピード強化よりも走り込みを中心に取り組んでいた。タイムを追及した取り組みではなかったが、記録を伸ばした。

女子5000メートルは22歳の田中希実(豊田自動織機)や20歳の広中璃梨佳(日本郵政グループ)ら若手が高いレベルで切磋琢磨(せっさたくま)する。萩谷は「満足せず、さらに上を目指せる。厳しい世代にはいますけど、それが逆に自分を成長させてくれる環境」。これまでの自己ベストは東京五輪の予選で出した15分4秒95だった。ただ、12着で決勝には進めなかった。すでに参加標準記録を突破している来夏の世界選手権(米ユージン)へ向けては「出場するだけでなく、結果を残し、チームジャパンをアピールできる選手になりたい」と力を込めた。