男子マラソン日本歴代5位の記録を持つ土方英和(24=ホンダ)は2時間11分47秒で、日本勢最高の9位だった。

自己ベストからは5分以上遅れた。グエ・アドラ(30=エチオピア)が最後に抜け出し、2時間5分45秒で初優勝を飾った。

2月のびわこ毎日マラソン2位以来、自身3度目のマラソン挑戦となった土方。世界屈指の高速コースで積極的に攻め、最初の20キロを59分5秒と日本記録を16秒上回るペースで通過。しかし後半に大きくペースダウンし、入賞順位には一歩届かなかった。

村本一樹(住友電工)は2時間14分11秒で14位。藤本拓(32=トヨタ自動車)は村本から7秒遅れの15位だった。

優勝したアドラを含む先頭集団は世界記録を上回るペースで前半飛ばしていたが、コロナ禍での調整の難しさに加えて暑さも影響したか、後半からは耐久戦の様相に。中間地点では先頭集団から1分半近く遅れていたベスウェル・エゴン(ケニア)が終盤に台頭し、アドラとの一騎打ちとなった。

ノーマークだったエゴンがビッグタイトルをつかむかとも思われたが、4年前の大会で準優勝のアドラが40キロ付近でラストスパート。最後は独走状態となり、ゴール付近のブランデンブルク門を力強く駆け抜けて先頭でゴールした。

女子は初マラソンのゴティトム・ゲブレシラシエ(エチオピア)が2時間20分9秒で初優勝を遂げた。