今季で引退する陸上のミズノ所属の選手に、会社からゴールドの特製スパイクをサプライズで贈られた。

受け取ったのは、東京五輪男子110メートル障害代表の金井大旺(25)、女子短距離で日本選手権17度出場の和田麻希(34)、12年ロンドン五輪女子400メートルリレー代表の市川華菜(30)の3人。そのスパイクは、実際に試合で使用している同じ型のもので、全体がゴールドでキラキラと光り輝く。世界に1足しかない、超特別な記念品。ミズノが競技生活のねぎらいと感謝の意を込め、3選手にプレゼントした。

金井は「こんなサプライズがあるとは…。最高のサポートがあり、今の競技生活がある」と感謝。市川は「一生、家宝として飾ろうと思います。このミズノの一員として最後まで陸上ができてよかった」と言い、最後は瞳を潤ませた。龍谷大2学年上の男性と15年間の交際を経て、昨夏に結婚した和田は「結婚式があるので、飾ろうと思います」と笑顔を見せた。

飯塚翔太(30)ら同じミズノの仲間も集まった贈呈式は、全日本実業団対抗選手権の後に行われた。すっかり太陽は落ち、雨上がりで肌寒かった夜。大会が終わり、寂しげな雰囲気だった会場は、ぐっと心温まる雰囲気に包まれた。