前マラソン日本記録保持者である大迫傑さん(30)が27日、自ら株式会社を立ち上げ、代表取締役に就任すると発表した。

社名は「I(アイ)」。これまでも取り組んできた大学生対象の育成プログラム「Sugar Elite(シュガー エリート)」といった育成事業のほか、アスリートマネジメント事業や地域活性化事業などを手がける。

現役時代のさまざまな経験を通じて「多くの知見を得ることができました」と振り返る大迫さんは、「実は、選手として活動している時から、この知見を社会のたくさんの人たちに届けたいと考えていました。ラストランを終えた今、この思いを実行に移すとともに、持続可能なものにするために、このほど、法人を設立することにしました」とコメントを寄せた。

会社名の「I」は英語で「私」という意味を持つが、大迫さんは「いまを生きる『あなた自身』を意味します」とも説明。「自分ファーストで世界を幸せにする。このことを多くの人たちに、愛をもってお伝えしたい。自分の人生の主人公になるお手伝いを通して、世界中に幸せをあふれさせたい。そんな思いが、社名を『I』とした理由です」とした。

同社取締役には、プロランナー神野大地のマネジメントに携わる、元青山学院大主務の高木聖也氏が就任することも発表された。