全国高校駅伝(26日、たけびしスタジアム京都付設駅伝コース=男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロ)に新潟から男子の中越が3年連続、女子の十日町は19年ぶりに出場する。チームの要は中越は主将の山崎丞(たすく=3年)。十日町は村山愛美沙と福原陽(ともに2年)と山田寿々菜(1年)の1、2年生トリオ。ともに総力戦で中越は8位入賞、十日町は30位入りを目指し、都大路に挑む。

カギとなる1区起用が濃厚な山崎は「3年間、全国大会を経験し、今が1番いいコンディション」と自信をのぞかせる。中1から陸上を始め、バネのある走りが持ち味。当時から周りとスピードに乗る感覚が違うと感じていたと言う。すばしっこさがあったという小学3~6年まではミニバスケットボール部に所属。脚力とバネが培われた。

練習内容が一新された。これまで長い距離を走ることが中心だったが、短距離ブロックの鈴木コーチと連携し、昨秋からスピードに対応するトレーニングを取り入れた。ハードルを用いたドリルや、筋力・体幹のトレーニングで体作りの練習量を増やした。

「都大路」に向けた練習の一環として挑んだ最後の公式記録会、日体大記録会(12月、5000メートル)では、中越のメンバー10人中5人が自己最高記録を更新。山崎は県高校新記録を樹立した。チームのスピード力アップを結果で示した。

目標は17年の29位の過去最高順位を大きく塗り替える8位入賞だ。山崎は「1区で自分が1桁順位でタスキを渡したい」と目標達成へ“スタートダッシュ”をもくろむ。渡辺裕人監督(38)は「全国のトップ選手の中で気後れせず自分の力を出してもらいたい」と期待を寄せた。【飯嶋聡美】