東京オリンピック(五輪)代表の広中璃梨佳(日本郵政グループ)は、1万メートルに続いて2種目での世界選手権(7月、米オレゴン州)代表内定となったが、悔しさをにじませた。

レース序盤から先頭集団でチャンスをうかがったが、最後は田中希実(豊田自動織機)のスパートについていけなかった。

「(田中とは)スピードの差がある中で、そこまでに仕掛けられなかった自分の弱さが出ました。いけると思ったタイミングで自分の中で仕掛けようと思ったけど、なかなか仕掛けきれなくて、1万のようなレース展開じゃダメだと身に染みて感じました」

思い描いたレースプランではなく、言葉に詰まる場面もあった。

5月の1万メートル日本選手権では、1カ月前に体調不良に見舞われながら、本番では地力を示して優勝した。世界選手権に向けて、米国での高地トレーニングを予定。課題として掲げるスプリント能力を磨く。